短距離ブロックの練習に参加した選手の皆さんお疲れ様でした。
午前中は、「動的柔軟」「スプリントドリル」「コントロールテスト」の3つのグループに分け進めていきました。私は、スプリントドリルを担当しました。「正しい動き(フォーム)を身につけさせたい」と考えていたので、細かいところまで確認し指導しました。皆さんにポイントを説明すると、皆さんの動きは劇的に良くなりました。ぜひ、これからも正しい動きを何度も何度も繰り返してください。意識しないとできない動きは試合では使えません。無意識でできるようになった動きだけが試合に出てきます。もう一度言いますが、反復練習が大切です。正しい動き(ドリル)を何百回、何千回繰り返すようにしましょう。
午後は、ハードルドリル後に、エンドレスリレー(100m+100m+200m)×2セットを行いました。私からのクリスマスプレゼントです。エンドレスリレーは、大変辛い練習だったと思います。ただ、選手の皆さんは、1セット目から、高いスピードで走っていました。皆さんのお陰で、質の高い良い練習ができました。そして、最後に補強「手押し車」を「50m以上、その後は自分の判断で100mを上限」という条件で行いました。その中で、渡邉さん(東海中:今年福島全中で3位入賞)の姿が印象的でした。70m付近で限界に達し、一度やめてしまいました。ただ、そこから「絶対負けたくない!」という言葉を発して、再び始め100mやり切りました。さすが、全国で入賞する選手だなと感心させられました。
余談ですが、、、、私も若い頃は、陸上競技の短距離選手として30歳まで走っていました。教員をしながら走っていたので、平日は午後7〜8時に練習を始め1人で練習することも多くありました。その中で、練習をしながらよく「限界とは何なのか」という問いに自問自答していました。
今、限界を越えようとやっている自分の練習を、末續選手(現在も200m日本記録保持者:熊本県出身の同級生)がやったらどうなのか。もしかしたら、余裕でこなすかもしれません。だとすれば、自分が限界に迫ろうとしている、この練習は何なのか。「限界とは何なのか」この問いを練習中、何時間も考えていました。そして、私が出した答えは「限界とは、自分の弱い心が引いた、ただの線(ライン)」であると言うことです。この限界のラインは、自分の目標(志、考え、意識)でいくらでも引き上げることができます。そして、その限界のラインを引き上げることで、自分をいくらでも成長させることができるのです。
現役を引退し、今も健康保持のために運動を行っています。ただ、現役時代ほど頑張れません。理由は、目標(志、考え、意識)が違うからです。現役時代は、「日本代表になりたい!」と本気で練習をしていました。だから、どんな練習にも前向きに取り組めましたし、辛い練習も耐えることができました。今、健康な体を維持するという目標に対して、現役時代行っていたような練習は絶対に耐えられません。
皆さんの練習する姿を見ながら、そのようなことを思い出していました。ぜひ、来シーズン輝く自分を想像しながら、日々の練習で自分の限界に挑戦していきましょう。【檍中:日高】