みなさんは最近、「失敗したな」と思ったことはありますか?大会で思うような記録が出なかった。テストで思ったような点数が取れなかった。友達に余計な一言を言ってしまった。
できれば失敗なんてしたくないですよね。私もそうです。そして、何かに挑戦するときには、「失敗したらどうしよう。」「みんなに見られているから緊張する。」「うまくできなかったら恥ずかしい。」そんな気持ちが出てくることがあります。
でも私は、こういう気持ちは、「心の成長痛」なのではないかと思っています。体が成長する時期に、「成長痛」と呼ばれる痛みを感じることがあります。
それと同じように、心も大きくなろうとするときには、緊張する。不安になる。恥ずかしい。悔しい。そんな「痛み」を感じることがあります。
でも、それは裏を返せば、それだけ本気で挑戦しているということでもあります。悔しいということは、できるようになりたいということ。緊張するということは、その挑戦を大切にしているということ。
だから、そんな気持ちになったとき、「自分はダメだ。」ではなく、「今、心が成長しようとしているんだ。」そう考えてみてもいいのではないでしょうか。
そして、本気で挑戦していれば、失敗することもあります。だから私は、失敗したことよりも、そのあとに何をするかの方が大切だと思っています。
例えば、大会で自己ベストを出せなかったとします。「今日は調子が悪かった。」「風が悪かった。」そう言って終わることもできます。
でも、「スタートで体が起きるのが早かったな。」「最後の30mで力んでしまったな。」と考えることができれば、その失敗は次の自分を強くする材料になります。
これは陸上だけではありません。テストで点数が取れなかったなら、勉強の方法を変えてみる。友達とけんかをしたなら、自分の言い方を振り返ってみる。
失敗した瞬間は、確かに「マイナス」かもしれません。でも、そこから一つ学んで、次の行動を変えることができれば、その失敗はいつか「プラス」に変わります。
一番もったいないのは、失敗したのに、何も変えないこと。失敗は、「ここを変えた方がいいよ。」と教えてくれるサインでもあります。
だから失敗したときには、一度だけ考えてみてください。「この失敗から、何を持って帰る?」
一つでいいと思います。次は最後まで腕を振る。今日は10分だけ勉強する。明日は自分から挨拶する。その小さな一つが、次の自分を変えていきます。失敗しない人になる必要はありません。緊張してもいい。不安になってもいい。恥ずかしくてもいい。悔しくてもいい。
それは、心が大きくなろうとしているときの「成長痛」なのかもしれません。大切なのは、そこから何かを学び、もう一度挑戦することです。
何年か後に、「あの失敗があったから、今の自分がある。」そう思える日が来るかもしれません。緊張や不安、恥ずかしさや悔しさは、心の成長痛。
そして、失敗で終わるか。成長のきっかけにするか。それを決めるのは、失敗した“あと”の自分です。【久峰中:佐藤】