チャンスをつかむの話 その②
これは先週末の選抜練習会の時の話です。そう言えば、こんなことがあったのでした…。直前の宿泊キャンセルもあり、最終調整が間に合わず女子はいくらか空きがある状況で当日朝を迎えていました。練習会初日、ほんと何人かに声をかけてみました。「今日泊まってみる?」ま、そこでの反応はだいたい「え?」って感じで驚いたり苦笑いをしたりして…。「いやいや、いいとよ。一応尋ねてみただけだから」となります。これが普通です。何もおかしいことはありません。そんな中、こんな1年生が存在したのです。同じように私は問いかけます。「今日泊まる?」すると「え、いいんですか?」「泊まりたいです」と言うじゃありませんか。そこからどう展開したかと言うと…、近くに顧問の先生がいらっしゃり、直ぐに保護者に連絡をしてくださりました。本人が泊まりたいというなら是非。ということになり、顧問の先生が持ってきてほしい荷物を本人から聞き取り、再び保護者へ連絡。合宿所に荷物が届くことになりました。部屋も空いているところに入るだけですので、先輩達のところへ1年生で1人入ることに。もっと言うと、種目も違うし、当然学校も違います。凄くないですか?この決断力と度胸。2日目の朝、声をかけました。そしたら「楽しかったです。ありがとうございました」と返ってきました。この選手がどのように成長を遂げていくのか注目していきたいと思います。
ところで、今日の本校の練習は「スクエアパス」がメインでした。今、冬期練習に向けての移行期(過渡期)ですが、みなさんはどのような練習をされていますか。シーズンを終えた今、ちょっとリラックスさせることも重要ですよね。ちなみに、目的としては①巧みな動きを身に付けてほしい。えてして陸上選手って球技苦手な不器用な選手って少なくありませんからね…。②チームワークを高める。ま、②の方が重要ですし、重きをおいているのですが、とてもムードがよくなりますね。何度かグループ編成をし直しながら行うのですが、学年、男女問わず誰とでも協力して!ってことで、大変よい雰囲気が生み出されます。すると自然に、ボール回し(パス)のスキルが高まっていきます…。
そうです。先々週は目標設定ミーティング(MT)も行いました。先日の合宿で日高先生がしてくださったようなMTになります。3時間ほどかけでじっくりと行いました。今は、練習時間も短く平日では到底時間が足りません…。従って土曜日を選択しました。このチームもMT時の目つきがだいぶかわってきたように思います。目標設定ミーティング前には、シーズンの振り返りも重要です。県中学秋季大会後に、A4用紙2枚程度のシーズン振り返りレポートを作成、そこに第一弾として、来シーズンの目標を記入する欄も設けるわけですが、これがなかなか難しいのです。これまで赴任した学校でもそうでしたが、「整合性のある目標設定」これは簡単にできるようにはなりません。しかし、このレポートを土台にMTを繰り返し、色んなことを考えさせることで力がついていきます。移行期(過渡期)の今は、こういった作業が大変重要です。そして、練習も楽しいことを取り入れながら、来たる冬本番に向けて心と体の充電をさせないといけませんね。今日は、子ども達が楽しそうに練習する姿を見て、とても心が温まりました。【専門委員長 三股中:田原】