ギリギリまで粘った夢物語…。

8月4日の昼頃、九州各県の那覇行きの欠航がアナウンスされ、一気に動きが激しくなりました。当然、宮崎、鹿児島発も例外ではなく、いよいよ6日、7日に、他の空港を経由しての那覇入り大作戦の開始です。同時に、沖縄では会議が行われ、九州大会は8日の1日開催が決定します。焦点は、そこに合わせて九州各県からの選手団が沖縄入りできるか。ここに絞られました…。
この日の夜、九州の専門委員長で臨時のオンライン会議を行いました。何故なら、各県飛行機の座席数の確保が難しい見通し…。というのも、西日本の空港ほとんどが那覇行き満席…。羽田空港経由までみても厳しい状況…。これではいよいよという話しです。この会議の時(4日の夜)にすでに、那覇入していた福岡県委員長徳丸先生が、現地の悲痛な思いも語ってくれます。コンビニにものがない…。今回は、どのホテルも夕食が付いていませんでした。仮に沖縄入りしていたとしても…。夜ご飯がどうなったかわからない状況ででした。この夜の会議で出た方向性は、7県1000人余りの選手団が沖縄入りできない=大会どころではない。つまりは、中止にせざるを得ないでした。断腸の思いとは、まさにこのことです…。正式には、翌日の沖縄県の会議を待ってということにはなりましたが、中止が濃厚となった瞬間でしたね。
翌朝、本来ならば空港にいる時間に練習に向かう自分がいました。その途中で、県中体連島田理事長と話した中身。これが、宮崎に会場を移しての九州大会でした。これ、馬鹿げた話しに聞こえるかもしれませんが、かなり本気でした。延岡西階での九州大会に向けて、何気に本気で動いたのです。実は…。島田理事長も直ぐに沖縄県に連絡をいれてくださりました。私も、会場確認に動きました。予想通り、松濱先生(東海中)も直ぐにスイッチオン。ただ、あまりにも時間がなく、何より一番の条件は沖縄県チームが宮崎に入ってこられるのか。ここがキーでした…。結果、夢物語にはなりましたが、宮崎県の熱!本気度!これは、九州各県の委員長に伝わりましたし、中でも沖縄県の委員長阿利先生は感激されていました(そんな発想が普通はない…。ぶっとんでいると)。実は、卓球競技(沖縄開催)でも同様の話題があがったようですが、前例がないことやそこまで熱のある県がなくて却下、だったとのこと。話しが、前進し現実的になったら、公にして各種方面からの協力を!と考えて動いていたので、今このブログを読んで初めて、え~!そんなことが起ころうとしていたのかって思っている方が多いと思います。でも、それだけ簡単に九州大会中止!のひと言で片付けるのはイヤだったということです。夢物語は、夢に終わってしまいましたが、一石を投じることはできました。8年後の沖縄開催(九州大会)では、補欠開催県を作っておく必要性を提言するとのことでした(阿利先生談)。とにかく、どこに怒りのぶつけようもなく終わってしまった今年の九州大会…。悔しいし、切ない思いでいっぱいですが、一番可哀想なのは選手達…。しかしです、先週加納中で結成したチーム宮崎。その一員として君臨したことを誇りに、今後の競技生活や学校生活に生かしてください。5年後、いや10年後…。もっと先かな…。その頃には、よき思い出として語られている事になっているかもしれませんね。幻の九州中学陸上in沖縄2023…。【専門委員長:三股中 田原】

Posted by mzc