生徒から気づかされたこと
そろそろ修了の日を迎える頃でしょうか。 最近、生徒たちと過ごしていて、とても嬉しく感じたことがありました。この一週間、球技大会や学年レクリエーションなど、一年を締めくくる行事が続きました。どの行事でも、生徒たちはクラスの勝利のために全力で取り組んでいました。これまでなかなか1位を取らせてあげられなかったこともあり、担任の私としても「最後こそは優勝して、最高の思い出を作ってあげたい」と意気込んでいました。
しかし、結果は2位や3位。惜しくも優勝には届きませんでした。私が少し寂しさを感じていた一方で、生徒たちから出てきた感想は「負けたけど、めちゃくちゃ楽しかった!」「最後に絆が深まった気がした!」というポジティブなものばかりでした。
クラスが始まったばかりの頃は、負けると悔しさや悲しさが勝り、どうしてもどんよりした空気が流れてしまっていたように思います。当時はまだ、自分たちの頑張りを結果という物差しでしか測れなかったのかもしれません。
それが一年経った今、生徒たちは、負けという事実を受け止めた上で、それまでの過程の中で得られたものに目を向けることができるようになっていました。今回感じたあたたかな空気は、一年間、様々な感情を共にし、時にはぶつかり合ってきた仲間との深い絆が生み出したのだと感じます。負けたことさえも笑顔の思い出に変えられる生徒たちの精神的な成長に、大変嬉しく感じました。
勝負にこだわり、結果を求めることはもちろん大切です。しかし、その結果をどう受け止めるかを決めるのは、そこに至るまでの時間の過ごし方ではないでしょうか。これは教室だけでなく、よりシビアに結果を求められる部活動でも同じだと思います。共に汗を流し、互いのことを考えた時間。その過程の重みが、結果を前にした時の感情を大きく変えるはずです。
「結果が全て」という言葉があります。 もちろん勝ちは勝ち、負けは負けです。しかし、私は今回の経験を通して、結果は、それまでの過程次第でいくらでも価値を高めることができることを感じました。これからも仲間と苦楽を共にし、絆を一つずつ積み重ねていってください。結果の先の何かを見つけられるくらいに、それまでの過程も大切にしてほしいと思います。【沖水中:森山】