走姿顕心
「走姿顕心(そうしけんしん)」 皆さんはこの言葉を聞いたことがありますか?
「走る姿に、その人の魂が表れる」という意味です。この言葉は、小林高校駅伝部の監督として、4度の全国制覇を成し遂げた外山方圀(とやままさくに)先生が造られた言葉です。外山先生は、34年前の東京世界陸上でマラソン金メダルを獲得した谷口浩美さんの指導者でもあり、当時全国高校駅伝で小林高校が最多優勝回数7回を達成し、「駅伝小林」の黄金時代を築いた宮崎県を代表する指導者です。外山先生は2017年に亡くなられていますが、今もなお、宮崎県はもちろん全国的にも有名な指導者です。私がこの言葉に出会ったのは高校時代でした。恩師の横山先生から教えていただき、練習に対する姿勢や生活面等を改善しようと取り組んだきっかけになった言葉でした。
さて、皆さんの練習に対する姿勢や態度はどうでしょうか?「記録を伸ばしたい」と思っている人は、一生懸命に練習するでしょう。「適当でいいや」と思っている人は、練習に身が入らないでしょう。そういった姿はチームメイトも気づくはずです。どんな気持ちで、どんな姿勢で練習をするのが良いかは、もう言われなくても分かるはずです。
秋になり、いよいよ駅伝シーズンが近づいてきました。本校もようやくメンバー選考が終わり、男女ともに駅伝チームが組める状況になりました。寮のことや地区駅伝の会場まで移動で2時間もかかることなど、前途多難で四苦八苦しています。そんな時に、「走姿顕心」という言葉を思い出し、駅伝シーズンも近づいてきたことですので、皆さんにこの言葉を紹介しました。まずは、県大会出場を目指して頑張ります!【椎葉中:溝口】