遠い海の向こうでの中学生
皆さん、勉強は好きですか?それとも、嫌いですか?あまり乗り気じゃない人も多いと思います。今日は遠く離れた海の向こうで、皆さんと同じ中学生がどんな風に勉強をしているのか、そういった話です。

これはアフリカのザンビアの中学校で撮った写真。写っているのは中学3年生です。何の時間に撮った写真だと思いますか?正解は夜9時から始まる『自習時間』の様子です。
この学校は全国でも有名な全寮制の男子校で、特に成績優秀な生徒たちが集まっています。全員が親元を遠く離れて寮で暮らしながら、仲間と支え合って学ぶ日々。時には『家に帰りたい・・・』と家が恋しくて涙を流す子もいました。それでも彼らは毎晩10時半まで机に向かい続けていました。
なぜ、ここまで頑張るのでしょうか?それは、彼らが「頑張りたい」と思っているだけではなく、頑張らなければならない社会のしくみがあるからです。
ザンビアでは、
この職業に就きたければ、この大学に。
この大学に行きたければ、この高校に。
この高校に入るには、中学校3年の最後に受けるテストで○○点以上が必要。
全てがテストの結果だけで決まる、そんな厳しい社会です。推薦入試や内申点といった制度は一切無く、中学校3年生で受ける全国共通テストの点数で行ける高校が決まります。だから、彼らは「勉強をやりたくない日」も「疲れている日」も黙って机に向かいます。遠く離れた海の向こうでは、皆さんの同級生は将来の夢を叶えるため、今やるべきことに真剣に向き合っています。自分の人生をかけて「今」を生きています。そんな姿を見て、皆さんは何を感じますか?
自分も高校生の頃、学校で課題がたくさん出ており、練習で疲れているのに、面倒くさいな~と思っていました。それでも、当時の陸上部の顧問の先生から「嫌なこと、苦しいことから逃げるな。それが人としての強さに繋がる。」という言葉があり、今も自分の胸にずっと残っています。
勉強が好きな人はそう多くないかもしれません。それでも、勉強をすると自分の選択肢が広がったり、ものごとの見え方が大きく変わったりします。「文武両道」勉強と部活を両立させることで、競技における強さにも繋がります。嫌なこと、苦しいことから逃げずに毎日、取り組んでいきましょう。【高千穂中:三浦】