礼に始まり礼に終わる〜走幅跳の現場から感じたこと〜
先日、通信陸上で走幅跳の役員をさせていただきました。多くの選手を見ていて、とても印象的なことがありました。
正直に言うと、ピットに入る時も出る時もきちんと一礼する選手、名前を呼ばれた時に大きな声で「はい!」と返事をする選手、待機中も地べたにだらしなく座らない選手って、全体を見るとかなり少なかったんです。でも、そういう基本的な礼儀やマナーができていた選手は、ほぼ例外なく決勝に残っていました。「やっぱりそういうことなんだな…」って、改めて感じさせられました。
これは走幅跳だけの話ではないと思うんです。短距離でも長距離でも、投擲でも、競技に向き合う姿勢や礼儀正しさが、集中力や精神力、ひいては競技力に影響してくるのではないでしょうか。
技術や体力はもちろん大切です。でも、競技場での立ち振る舞いや挨拶、返事といった基本的なことが、実は選手としての成長にとって重要な要素なのかもしれません。
私がその場で返事や地べたに座ることに対して注意をしても、なかなか改善されない選手もいました。正直、少し残念に思うこともありましたが、まだまだこれからです。
県大会、そして残りのシーズンに向けて、みんなの成長を楽しみにしています。記録を伸ばすことも大切ですが、競技を通じて人としても成長できる、それが陸上競技の素晴らしいところだと思います。
礼に始まり礼に終わる。そんな当たり前のことを大切にできる選手になってくれることを、心から期待しています。【三股中:今村】