ウサギはなぜカメに負けたのか

今回のブログの内容は修了式での本校の校長先生がお話したものです。その話は、童話「ウサギとカメ」。山の頂上を目指して競走を始めたウサギとカメが、途中でウサギが居眠りをしたことで、カメが先にゴールし、勝利をおさめるというお話です。

さて、ウサギはなぜカメに負けたのでしょうか。その理由から、この話の教訓は「油断大敵」「諦めないことの大切さ」と解釈されるのが一般的です。ところが校長先生の話には続きがありました。ウサギがカメに負けた(カメがウサギに勝った)のには、別の理由が隠されていたのです。

その理由とは・・・「見ているところ(もの)が違った」からです。えっ?どういうこと・・・

ウサギが見ていたものは・・・カメ → カメはまだまだ後ろだから大丈夫。昼寝をしていても勝てるさ!余裕余裕!

に対して

カメが見ていたものは・・・ゴール → 得意ではないけど、とにかく頑張ってゴールしよう!

ウサギが競走中に意識していたことは、「カメになら勝てる」「カメはまだまだ後ろだから大丈夫」というように、カメのことだけだったのに対して、カメが見ていたものは、ウサギの脚の速さやウサギの現在地ではなく、自分が目指している「ゴール」でした。カメは周りの状況に左右されず、最後まで目標を見失わずに歩み続けたから勝てたのです。

これからいよいよ沖縄全中を目指しての大会が始まります。この時期になると「自分の記録はどれくらいの位置だろうか」「自分の実力は他と比べてどうだろうか」と周りの状況を意識しすぎるあまり不安になりがちです。

しかし、本当に大切なことは、自分が目指すところ(目標=ゴール)だけを見つめ、ただひたすら自分の競技力と人間力を高めていくこと、日々積み重ねる努力を自信に変えながら、一歩一歩ゴールに向かって駆け抜けていきましょう。【小林中:國丸】

Posted by mzc