曖昧な表現?

若者の「1時間弱」は1時間とちょっと? こんな話題がネットニュースに掲載されていました。今日も言葉について考えてみましょう。

「1時間弱」とは50分や55分といった、1時間未満を表現する言葉です。逆に「1時間強」という言葉は、1時間5分のように、1時間を少しだけ過ぎる場合に使われます。ところが最近、「弱・強」の意味を勘違いしている若者が増えていると・・・。

実は言葉の意味そのものの勘違いが原因で、仕事の際にすれ違いが起きることもあるとか・・・。例えば、上司が部下に書類の作成を指示します。部下が「1時間弱でできます」と答えたため、上司が話をしてから50分が経過したころに書類を取りに行くと、部下はまだ書類を作っている。「1時間弱」を70分くらいだと解釈している部下は、「まだ1時間も経ってないよな?」と思ってしまうのです。

自分の思う「弱・強」の解釈が、相手の認識と一致しているとは限らないということです。これって、私たちの身のまわりでも十分に起こり得ることだと思います。大切な、すれ違いがあっては困る会話をする際は、「なるべく曖昧な表現は使わない」「互いの認識が一致しているかを確認する」などの配慮が必要になりそうですね。

Posted by mzc