陸上競技をしている選手は、誰もが強くなりたいと考えているでしょう。指導される先生方から「学校生活や家庭生活などの練習ではないところも大事」だとよく言われていると思います。これは、1日24時間の中で、練習は2~3時間程度で、残りの時間が疎かになってはダメだし、残りの時間に強くなるチャンスは転がっているということです。

そして、これは練習のない休日でも同じです。先日、息子と宮崎市内のスポーツ店に行ったときの話です。何気なく商品を見ていると「こんにちは!」と元気よく挨拶をしてくれた中学生がいました。誰だろうと思って、声の方を見てみると他校の陸上競技部の生徒でした。何も悪いことはしていないのに、気まずいのか、先生たちを見かけたら隠れる生徒はよくいます。しかし、この生徒は元気よく挨拶をしてくれました。学校や競技場などで挨拶をするのは当たり前ですが、休日のお店できちんと挨拶をできる生徒はなかなかいません。「知っている人を見かけたらきちんと挨拶をする」ということが身に付いているのでしょう。この生徒の行動は、私の印象に大きく残り、このような素晴らしい生徒を応援したいと強く思いました。

指導者の印象に残れば、競技場などで会った際に、声をかけられたり、アドバイスをもらえたりするかもしれません。そういったことで大きく伸びる可能性もあります。生活をする中で、強くなるチャンスはたくさん転がっています。自分のためになる行動を探してみてください。【飫肥中:溝口】