福井全中を振り返る➀~男子監督~
8月17~20日に福井全中が開催されました。開催地は福井県営陸上競技場(9.98スタスタジアム)でした。なぜ、「9.98」なのか・・・はこのブログを読んでいる皆さんならもちろん分かると思います。この競技場は、2017年9月9日、桐生祥秀選手(当時東洋大学4年生)が日本人初の9秒台で走ったメモリアルな競技場なのです。
今回の全中は、チーム宮崎としては悔しい結果に終わってしまったのではないでしょうか。小林中学校、田中優哉くんが予選で自己ベストを出し、TR(トライアルレース)3着という結果でしたが、ほとんどの選手が自己ベストを更新できずに目標を達成することはできませんでした。私たちスタッフも、サポートをしていく中で九州大会と全国大会のレベルの差を感じたところです。ただ、「自己ベストが出ていれば・・・」「あと0.1秒あれば・・・」という選手がいたのも事実です。
「東京五輪における自己ベスト達成率と入賞者の特徴」について分析をした論文によると、次のようなことが示されています。「多くの種目でPB達成率は98%であった。」つまり、東京五輪での入賞者の98%の選手は自己ベストを更新しているということです。大会においてはまず自己ベストを更新することが大切。更新すればなにかしらの結果が自ずとついてくるということですね。そうは言っても、全国大会で自己ベストを更新するということは簡単なことではありません。これまで一生懸命練習してきたからこそ緊張もしますし、不安になることもあると思います。今回、自分の力を出し切れなかった選手は、「何かが足りなかった」のかもしれません。その「何か」と向き合って、これからの人生に生かしてほしいと思います。
3年生の皆さんは、陸上もありますが、中学卒業後の進路に向けて力を尽くしてほしいと思っています。中学校の指導者としては、高校でも陸上を続けてくれると非常に嬉しいです。2年生、1年生の皆さん来年は九州大会「鹿児島」全国大会「沖縄」です。来年の自分の姿をイメージして頑張ってほしいと思います。
最後に、これまで選手の応援・サポートをしてくださった保護者の皆様、選手の指導にあたられた先生方、そして全力で試合に臨んだ選手の皆さん本当にお疲れ様でした。次は秋シーズンの戦いが始まります!宮崎県の陸上界を更に盛り上げていきましょう!【男子監督:矢野(串間中)】