少し前の話になりますが、6月末に新潟県で日本選手権が行われました。日本選手権と言えば、宮崎県出身選手の活躍が光っていましたね。宮崎県スポーツ協会所属、水久保漱至選手が200mで第3位となりましたし、110mH(U-20)では宮崎西高校の髙城昊紀選手が大学生に競り勝っての初優勝でした。(その他にも宮崎県ゆかりの選手が多く出場、入賞をしています。選手の名前をどれだけ知っていますか・・・?陸上競技への興味関心・アンテナが高い選手になっていきましょう!)
さて本題に入りますが、今回のタイトルを「8年ぶりの・・・」とさせていただきました。今回の日本選手権に私の大学の同期の選手が出場していました。彼女が専門としているのは800m。中距離種目に属し「トラックの格闘技」とも呼ばれるスピード・持久力・駆け引きなど様々な要素が詰まっている種目です。彼女は実業団選手として大学卒業後からこれまで競技を続けていました。実業団選手と言っても、陸上競技だけをしていたのではなく、午前中に仕事、午後から練習と仕事とトレーニングを両立しながらの生活を送っていたようです。私も陰ながら毎回の大会を応援させてもらっていたのですが、なかなか結果がつながらない日々が続いたようでした。「大学時代に出した記録が更新できない」「年齢的にもピークを越してしまったのだろうか」様々な思いがあったのではないかと思います。ですが、多方面から自分を見つめなおして、練習をして、今シーズンの記録が少しずつ自己ベストに近づいてきていました。
そして、地元である新潟県で開催された日本選手権。結果としては残念ながら決勝進出とはなりませんでしたが、8年ぶりに自己ベストを更新しました。電光掲示板にPB(パーソナルベスト)の文字が表示されたとき、涙が止まらなかったそうです。8年ぶりの自己ベスト。いや~、本当に感無量だったことと思います。「人がいつ、どこで、成長するのか」は誰にも分からないですね。「どうせできない」「自分には無理だ」と成長のブレーキをかけていませんか?物事を継続することでしか見られない景色があります。もしかしたら自分が大きくジャンプアップするのは今日かもしれませんよ。【串間中:矢野】