先日、日向・東臼杵・延岡・西臼杵地区中学校総合体育大会が実施されました。雨の降る中での競技となりました。選手が一生懸命に頑張る姿も素晴らしかったですが、私の印象に残ったのは仲間を応援する姿です。

雨が降っていてもチームメイトの出場種目前になると芝生席に出てきて、雨に濡れながらその一瞬のために準備をします。そして、選手が出てくると大きな声での応援が始まります。レース後には一緒になって自己ベストや標準記録突破を喜んでいます。きっと、仲間の応援があるから頑張れたという人もたくさんいたと思います。また、応援以外でもアップで付き添いをしてあげたり、陣地ではストレッチやマッサージをしてあげたりと自分の記録のためではなく、仲間のために動いた人がたくさんいたのではないでしょうか。陸上競技は、県大会の出場権が個人に与えられます。応援していた選手、サポートしていた選手が1位になろうが、総合の部で優勝しようが、出場権を得た人しか県大会に出場することはできません。それでも誰かのために頑張る、誰かが結果を出すためのサポートができる、素敵な団体競技でもあると思います。

通信陸上や県大会でもチーム一丸となって戦う姿を楽しみにしています。【日向中:河原】

日高先生の記事、読みましたか?さすがですよね!さすがとしかいいようがありません。あの「努力」から《日の丸選手》まで登りつめたのだなぁと。まさに「努力」が報われた典型です。

しかし、努力が必ずしも報われるとは限りません。「やらされている努力」「主体的ではない努力」では報われないことも少なくありません。

誰のための努力?何のための努力?さらに、自分自身の努力がどんな努力になっているのか・・・、振り返っておく必要がありそうですね。また、努力しているつもりになっている人はいませんか?いわゆる報われないかもしれない努力すらできない人もいます。まずは、やらされる努力、義務的な努力でもいいのです。でも、本当に自分の望む結果を出したいと思うのならば、「努力」の体質が主体的なものに変わっていく必要があります。日高先生の努力…。覚悟が違いますよね。本当に凄い!!

みなさん、結果を残すってそういうことなのでは?中途半端からは何も生まれません…。覚悟を決めて、徹底的に「努力」してみてください!【三股中:田原】

自分は、普段考えたことや感じたことを書き残すようにしています。その一つを紹介します。

『年をとり今は人並みでしか走れない。現役時代の話をすれば、自慢話となり、聞いている人からすれば耳障りなだけである。そして、その陸上競技から得たものは、それは実績なんかではない。仕事をしていて苦しい時がある。ただ、私はそのようなものに負けない自信がある。理由は、現役時代の練習の方が1000倍キツかったからだ。私は、社会人になり冬季練習に入ると、毎週木曜日の練習を地元の坂を走るようにしていた。これは、キツかった。冬季に入ると、毎週木曜日の朝、目が覚めると嫌な気分になっていた。「あの坂を走らなければならない・・・」これは230mの坂を下って上る練習であったが、自分でタイムを設定し毎回20本走っていた。練習もキツかったが、何より孤独がキツかった。練習パートナーがいる時もあったが、一人でこの練習をしている時は、「自分は何をしているのだろうか。」「限界とは何なのか。」など、自問自答をしながら練習をこなしていた。いつも20時ぐらいから練習を始め、練習が終わる頃には22時を過ぎることもあった。今思い出しても、つらい。ある時、こんなこともあった。自分は決めたことを必ずやらないと気が済まない性分なので、冬の雨が振る日にその練習をやっていた。今考えれば異常な行動である。その時に練習する私を見た家族が見ているこっちが辛いからやめてと止められたこともあった。

しかし、あの辛かった練習を乗り越えた自分だからこそ、仕事でいくら辛くても乗り越えられる気がする。そう、まさに陸上競技を通して得たものは、この「忍耐力」である。何度も言うが、今走ればただのおじさんである。ただ、陸上競技を通して培った心には、今でも少し自信がある。』

陸上競技を通して学ぶことは、技術だけではないと思います。【大宮中:日高】

みなさん、ルービックキューブを触ったことはありますか?大会や練習会でルービックキューブをクルクル回す光景に出くわしたことがある人もいるかもしれません…。今、私は三股中に在籍していますが、部員全員に全面回しきることを課しています。先日、入部式の投稿をさせてもらいましたが、あの入部式後の歓迎会では上級生の披露(タイムトライアル)を行いました。

なんですかね~。2008年10月に私も回し始めました。当時、大宮中勤務でした。自分が回せるようになり、部員にもそれを要求できるようになりました。その当時は、本当に回せる人ほど上位大会に出場できる選手って感じでした。ちなみに…。蛇足ですが、自分がなかなか回しきれない時に…。諦めようかどうしようかしていた時、先日このブログにも投稿があった安在先生(姫城中)が、とある出張の時に、くるくるくるっと回し全面を揃えました。いや~、格好いい!!!回せるようになりたい。そう思ったのが、私がやり切れた一番のモチベーションです(笑)。

それからは…、大宮中でも、大淀中でも、三股中でも陸上競技部員はルービックキューブ全面クリアはもちろんのこと、受け持ちの学級でもブームが必ず起きます。面白いです。まぁ出鱈目(でたらめ)理論なんですが、最初はこうでした。みなさん全面クリアを全中標準記録突破とイメージしてください。標準記録って簡単な数字ではないですよね?ルービックキューブを全面揃えるのも、できない人からしたら簡単ではありません。あ~、できない。無理。っと諦めます。いやいやいや、そんな簡単に諦める人が全中の標準記録を突破することなんて…。メンタルといいますか、粘り強く物事に取り組む力といいますか…。気持ちの面から攻めていきましたね。

そこからです。長らく取り組んでくると、大淀中の後半からは、はっきりと一定の成果を実感できるようになりました。競技力どころか…、人間性とも相関関係をはっきり見いだせるような感じになっていきました。なんと言いますか…。全面回しきってクリアする人ほど、やはり活躍の場が多いのです。あ~、やっぱ諦めずに取り組む、いや取り組もうとする力、これ大事だなぁと。あ、、、、これですね。一応つぶやいておきますが、学力は全く関係ありません。学力テスト400点以上取る人でも、気持ちがなければ全面クリアは無理です。数学の先生でも、大人でも無理です。ようは…、気持ちなのです。取り組む気持ち!だから面白いのです。

ということで、、、。まだルービックキューブにチャレンジしたことがない人は、是非世界に飛び込んでみてください。陸上競技だけでなく、色々なことに対して違う世界が見えてくるかもしれません。まさに魔力ですよ。これは…。やるか、やらないか。面白い世界が見えてくるかもしれません。【三股中:田原】

すでに地区大会を終え、競技を退いた生徒もいます。3年生はどんなに長くとも、駅伝まで合わせてもあと半年で中学校での競技生活を終える人がほとんどだと思います。そこで、ぜひ考えてもらいたいことがあります。皆さんは、自分から大好きな陸上を引いたときに、何が残りますか?自信をもって「これだ!」と言えるものがありますか?

陸上競技でどんなに素晴らしい結果を出しても、必ず陸上競技から離れる日はやってきます。その時に、陸上競技を通して、身に付けたものや得たものが多ければ多いほど、その後の学校生活や社会生活の中で、様々な人に支えられ、応援される人になると思います。私自身も、小学校で陸上を始め、中学校の陸上部で人生の恩師と出会い、陸上競技を通して様々なものを得ることができました。

中学時代の私をこの式に例えると、「自分-陸上=情熱、礼儀、勇気」です。それは今の私を支えてくれています。陸上競技を通して身につけた、どんなことにも全力を尽くすことができる情熱のおかげで、今仕事に向き合うことができています。陸上競技を通して学んだ礼儀で、出会った人に接することができ、様々な人が応援してくれます。陸上競技で培った辛い練習に向かう勇気で、今も様々なことに挑戦することができています。「情熱、礼儀、勇気」を私にプレゼントしてくれた恩師の先生には感謝しかありません。

3年生は引退が迫った今だからこそ、1・2年生は陸上競技を通して様々なことを身につけていく過程にいるからこそ、自分にとっての「自分-陸上=❓」の❓に何が入るのか、自分から陸上を引いたときに何も残らない人になっていないかを考えてほしい・・・。

❓が自信をもって言える人は、なんの不安もなくスタートラインに立てるはず!皆さんのこれからの活躍を祈っています。【久峰中:佐藤】

雨の日は屋根から落ちてくる雨のしずくがとてもにぎやかになります。ポツン、ポツン、ピシャ、ピシャ、まるで水の音楽を聞いているようです。かわいらしい水の音ですが、あんなに小さな水の粒でも、長い間、同じ所に落ち続けると、のき下にある石には、いつの間にか穴が開いてしまいます。このように、小さな力でも、長い間続けると大きな力になるということを、昔から“雨だれ石をうがつ”といいます。

各チームとも3年生を中心に地区中学校総合体育大会に向けて練習に取り組んできました。小さかった力がいつの間にか本当に大きくなりました。最後の地区大会、精一杯頑張ってほしいものです。

話は変わり東海中学校陸上部のお話。一昨日、練習終わりにマネージャーから3年生へのプレゼント、一人一人に心を込めてお守りが贈られました。えっ、一緒にお菓子も・・・。でもよ~く見てみると、「キットカット」に「ビッグカツ」・・・。「きっと勝つ!!」 なるほどね。

マネージャーから、「帰る際に食べたらダメ!」と・・・。なんでお菓子?と思った私はただただ反省・・・。誰よりもみんなのこと、そして、チームのことを考えてくれているマネージャーに感謝。ありがとう、マネージャー!!

都城地区では、先週末から地区大会が始まりました。よって、今週月曜日は大会後の登校となる生徒がいました。そこで、授業(3年生)の冒頭で全学級に同様の話をしました。私自身も金曜日の前日準備から土日の大会運営で、月曜日の出勤は決して楽ではありませんでしたからね。

「土日の大会に参加して、今日学校を休んでいる人は学級にいませんよね?」大会に参加したことの意味やこれまで部活動に取り組んできた価値って、大会後の学校生活をしっかり送れるかどうかで決まると思うのです。色々な先生方がよく口にする内容だと思いますが、あえて呟きます。仮に優勝したり、県大会出場を決めたりしていても、月曜日学校を欠席するようではその意味や価値は半減します。これは大会後に限ったことではなく、普段からそうです。休日明け、大会後、遠征後等に簡単に欠席するような人は…、本物ではありませんね。

今週末以降に地区予選が行われるみなさん、しっかりと調整をしてよい結果が残せるように頑張ってください。期待しています!そして、月曜日の朝元気に登校して、大会で結果を残したこと、これまで部活動に取り組んできたこと、そのことがしっかりと評価されるようにしましょう。真価が問われるのは…、そうです、大会後になりますねっ。【専門委員長:田原】

2014年度大宮中陸上競技部のキャプテンだったF君、元気にしているかな・・・。私は、生徒に彼の話をよくします。とても素直で人のために頑張る生徒でした。

放課後の練習時、私は練習中にF君の赤いラニングシューズの破れを見つけました。その裂けた部分を見て、彼に「新しいシューズを買ってもらわないといけないね」と声をかけました。数日後、その破れていた部分は、写真のように、小学校の家庭科の裁縫の授業で習った玉止めがはっきりわかる縫い方で、丁寧に縫われていました。「誰が縫ってくれた?」と聞くと、「自分で縫いました」と、キラキラした目で返答したのをはっきり覚えています。このランニングシューズに限らず、部のTシャツも自分で洗濯して、彼は大事に使っていました。

最近のランニングシューズは軽量化され、地面からの反発を得やすいように作られています。デザインも画期的な物ばかり。高価になり、購入するのにも親としては迷いが出るのではないでしょうか。一足数万円するシューズを、最近の中高生は普通に履くようになりました。履くことが悪いということではありません。しかし、中学生には中学生に見合ったシューズがあるのではないかと私は思います。F君は、縫った糸が切れたら、何度も縫い返しました。それだけ、愛着をもって使っていました。『我慢』『耐える』ことを十分に知っていた生徒です。

F君は、今どこで何をしているのかわかりませんが、きっと、何があっても我慢強く、人のために自分の力を尽くしていると思います。目の前の生徒も、私の娘も、Fくんみたいな人に育てたいです。

最後にF君へ
君のような、贅沢をせず、物を大事にする生徒を育てたいと思います。君の赤いランニングシューズから、物を大事にすることを学ばせていただきました。物を大事にすれば、周りの人にも優しくなることを、君の姿を見て感じました。君のような中学生を育てるために、赤いランニングシューズの話をこれからも子どもたちにしていこうと思います。体に気をつけて頑張れ。【姫城中:安在倫孝】

唯一世界中の人に平等に与えられているものは何でしょうか?それは、「時間」です。

1日24時間という時間だけは、すべての人に平等に与えられています。そして、その時間には限りがあります。時間は無限ではありません。中学校生活は、たったの3年間です。もし、陸上競技に対して、本気で強くなりたいと望んでいるのであれば、そのための時間を惜しんではいけません。

朝、自分の力で起きること。学校での授業を一生懸命受けること。ご飯を三食きちんと食べること。練習を一生懸命取り組むこと。家に帰ったらお手伝いをすること。疲れを取るために早く寝ること。中学生はやらなくてはいけないことがたくさんあり、「時間が足りない!」という人も中にはいるかもしれません。

体育大会や生徒総会などの学校行事があり、バタバタした生活を送っている人もいると思います。そんな中でも、時間は1日24時間なのです。あっという間に、地区大会、通信陸上、県中総体がやってきます。「時間は自分で作るもの」です。プロ野球選手は草野球をやっている人よりも圧倒的に多くの時間をトレーニングに割いています。実現したい目標や夢に向かって、どれだけの時間を使うかで結果が決まります。時間を制した人が人生を制す。毎日の限られた時間を効率的に、そして効果的に使えるようにしましょう!【飫肥中:溝口】

先週、三股中学校ではプール掃除を行いました。2年生がプール内のヘドロとりを中心にプールサイドや更衣室の磨きなど、いわゆるプール掃除のメイン的な活動を行い、その後、3年生が仕上げをする形になりました。

その活動を通して、見えてきたものがありました。それは『人間性』です。仕上げですので、パッと見るだけではなかなか汚れが視界に入りにくく、気づきをもって磨きを行う必要があります。みなさん、プール掃除!と聞けば楽しそうなイメージがありますよね?なぜなら水遊びができる感覚があるからだと思います。そうなのです、、、汚れもあまり目立たない状況ですので、自分でやるべきことを見つけて作業できる人と、ただただブラシやたわしをもって何となく掃除をしている人と・・・、はっきりと分かれますね。

そこで、じっくり作業を観察していると、運動が苦手で、体育の授業ではどちらかというと消極的な生徒たちが一生懸命に作業をしているなぁとふと考えてしまいました。あ~、これはぜひ伝えるべきだ!と思い、授業の終わりに話をしました。君たちが社長なら、どっちのタイプの人間を採用しますか?と。運動が得意で体育の授業では活発に動き目立つような生徒でも、このような活動をするとき「いい加減」に行動してしまうと・・・。まさに学びに向かう人間性の本質が見えたような気がしました。【三股中:田原】