すでに地区大会を終え、競技を退いた生徒もいます。3年生はどんなに長くとも、駅伝まで合わせてもあと半年で中学校での競技生活を終える人がほとんどだと思います。そこで、ぜひ考えてもらいたいことがあります。皆さんは、自分から大好きな陸上を引いたときに、何が残りますか?自信をもって「これだ!」と言えるものがありますか?

陸上競技でどんなに素晴らしい結果を出しても、必ず陸上競技から離れる日はやってきます。その時に、陸上競技を通して、身に付けたものや得たものが多ければ多いほど、その後の学校生活や社会生活の中で、様々な人に支えられ、応援される人になると思います。私自身も、小学校で陸上を始め、中学校の陸上部で人生の恩師と出会い、陸上競技を通して様々なものを得ることができました。

中学時代の私をこの式に例えると、「自分-陸上=情熱、礼儀、勇気」です。それは今の私を支えてくれています。陸上競技を通して身につけた、どんなことにも全力を尽くすことができる情熱のおかげで、今仕事に向き合うことができています。陸上競技を通して学んだ礼儀で、出会った人に接することができ、様々な人が応援してくれます。陸上競技で培った辛い練習に向かう勇気で、今も様々なことに挑戦することができています。「情熱、礼儀、勇気」を私にプレゼントしてくれた恩師の先生には感謝しかありません。

3年生は引退が迫った今だからこそ、1・2年生は陸上競技を通して様々なことを身につけていく過程にいるからこそ、自分にとっての「自分-陸上=❓」の❓に何が入るのか、自分から陸上を引いたときに何も残らない人になっていないかを考えてほしい・・・。

❓が自信をもって言える人は、なんの不安もなくスタートラインに立てるはず!皆さんのこれからの活躍を祈っています。【久峰中:佐藤】