スポーツでよく言われることですが、具体的にどういうことなのか、教えてくれた生徒たちがいました。以前、陸上競技場で練習をしていた際に加久藤中の生徒たちが他の学校の生徒たちとスタートダッシュの練習を一緒にさせてもらう機会がありました。県の決勝の常連選手たちもいたため、一緒に走ることでそのスピード感や動きを勉強させてもらうためにお願いしました。もちろん走りも勉強になったのですが、刺激を受けたのは1人1人の1本のSDに臨む姿勢でした。1本1本スタート前にただならぬ緊張感が漂うのです。ピリッと張り詰めた空気感、そして、ブロック設置の後、試合のように何度も流しや蹴り出しを確認。「On your marks」の合図の後、試合でよく見ているルーティンを一通り行う選手たち。走り終わった後に走りの確認をし合い、戻ってからはじっくりと他の選手の動きを観察する。これは強くなるはずだよなあと心から思いました。陸上が好きで楽しくてたまらないという表情でした。