『その場で「ありがとう」と言うのはもちろん大事。さらに、翌日になって「昨日はありがとうございました」と伝えることで、感謝の気持ちが一瞬のことだけではなく、心からのものだと相手に伝わる。人としての礼儀は、時間が経ってもその方に対して感謝を忘れないことだ。』

私が中学生の頃、陸上部の顧問の先生が練習後に話された言葉です。人として大切なことを部活動を通してたくさん教えてくださりましたが、特にこの「次の日のお礼」は今でも私の中に強く残っています。大人になってから気づきましたが、これは単なる礼儀ではなく、社会で生きていく上での大切な心の姿勢でした。自分がしてもらっていることにどんなに些細なことでも気づく習慣、忘れてはならないなと感じます。私も教員になった今、恩師からいただいたたくさんの言葉を部員たちに伝えています。

数年前、保健室の先生が職員室に入るなり、「昨日、怪我をして手当てをした陸上部の生徒が今日保健室に来て、『昨日は、手当をしていただいてありがとうございました。だいぶよくなりました!』ってわざわざ言いに来てくれたよ~!その一言ですごくハッピーになった~!今日も頑張れそう!」と言ってくださったことがありました。すぐに「次の日のお礼」を実行する素直さに感心しましたし、感謝の言葉が人と人をつなぐ力、人を笑顔にする力を持っていることを実感しました。

これを読んでくれたことをきっかけに、あなたも「次の日のお礼」を意識してみませんか。きっと人間関係がより豊かで温かいものになるはずです。【加久藤中:上別府】

各学校で定期テストが行われている時期ではないでしょうか。皆さんは、テスト前に学習計画を立てますか?そして、その計画を確実に達成できていますか?

テストには、点数が付きます。そして、その点数は、どうしても他人と比べられてしまいます。ですが、「机に向かう姿勢」は、自分にしか分からない戦いです。どんなに苦しい日にもペンを握ったこと。それ自体が強さであり、その積み重ねが大きな成果となります。テストに向けて、「どれだけ机に向かったか。」ということが、点数よりも大切なものを生んでくれると私は思います。

もしかしたら、たくさん机に向かっているのに、なかなか成果が出ず、悩んでいる人もいるかもしれません。しかし、その、苦しみながらも努力を続けているその時期こそ、自分を強くしてくれているはずです。

「努力はすぐには光らない。でも、光らない時期こそ、あなたを一番強くしている。」

何事も粘り強く、「向かう姿勢」を大事にしていきましょう。【大宮中:長田】


先日は、わくわく練習会への参加ありがとうございました。開講式でも述べた通りです。今回は、スタッフが手薄でしたので、どんな練習会になるかなと思っていたのですが、終わってみてそんな心配は無用でした

やる気に満ちた参加者のみなさんと指導スタッフの熱量で素晴らしい練習会になりました。よく陸上競技って”冬”が大事って言われますが、シーズンオフって試合がないからなかなか難しいですよね。モチベーションを保つのって…。

だからこそ、ライバルや仲間と時間を共有し、色々な話をしたり、刺激をもらったりする機会って大事じゃないかな~と思います。次の練習会までに、こんなことができるように!と課題をもらって人たちもいます。そんなことも練習を行う目標になったり、やる気につながったりしますよね。

12月の練習会の案内をしていませんでしたので、早速日曜日にアップしました。例年よりも少し早いタイミングということで、”クリスマス練習会”もどうかあ~と思い…。少しだけ考えてみました。そこで思いついたネーミング。”パワーアップ練習会”どうでしょう。この日は、選抜練習会と並行して行います。

よって、追いつけ追い越せの思いを込めてパワーアップ練習会としました。先日は、テスト休みと被ってしまった学校もあったようです。12月のパワーアップ練習会、多くの参加をお待ちしています。

そしてです、それはそうと選抜練習会に今年も2名の講師を招くことに成功しました。1人は、昨年に引き続き溝上先生です。溝上先生と言えば、長大附属中というイメージが強いと思いますが、14年間勤められた長大附属中を出て、本年度より新しい学校に異動されています。

三重中1年目ということで、なかなか大変な日々を過ごされている中ですが、2年連続で来県いただきます。ありがたいことです。選手のみなさん、溝上先生の指導を受けられる機会なんて、そうそうあるものではないです。たくさんのことを学んでください。あ、1年生は分からないかもですね。走幅跳の神様です!!

そしてそしてもう1人は、なんとあのレジェンド指導者の片山先生です。今は藤森中に勤務されていますが、前任の桂中時代にとんでもない業績を残されています。みなさん京都桂中と聞いて・・・、ピンときますか。

もしわからない人がいたら、検索して勉強してみてください。2018年の全中駅伝で前人未踏の女子5連覇そして、5連覇を果たした時は男子も優勝。つまり史上初のアベック優勝&女子5連覇を達成された先生です。

女子5連覇って…。地区大会ではないからですね。全国中学駅伝5連覇です。全国に行くことすら難しいのに、、、ほんと神の域ですよね。そんな先生をお呼びすることになりそうです。これまで色んな機会で打診はしてきていましたが、なかなかタイミングが合わなかったりで実現していませんでした。

今回も厳しいかなと思いつつ、昨夜からまたやりとりを始め、、、何と何と話が進んだ感じです。私自身も片山先生が桂中の時に3回行かせてもらいました。当時、大淀中の生徒3名を連れて練習に参加させてもらったこともあるくらいです。とにかく、勉強をさせてもらいましたね。

そんな片山先生をお招きできる日がついにやってくるのかと思うと嬉しい限りです。全中駅伝、県勢女子最高成績は12位。つまり、いまだ入賞はゼロ。男子は昨年まで2年連続入賞しているように活躍が見られる一方で、、、。女子は、何とも厳しい状況です。都道府県駅伝でも毎年中学生区間が鬼門になっています。

そんな本県女子中・長距離ブロックにメスを入れてもらえないかなと思って声をかけさせてもらいました。今のところですが、片山先生はメイン指導者というよりアドバイザー的な存在で指導いただくことになっています。

初めて出会う人たちに、そして宮崎の空気感の中で、どこまで本気を出してくださるかは分からないのですが、当日は遠慮なく声かけをしてもらいたいと私は思っています。

さて、この日の長距離ブロックメイン指導者は誰にしましょうか…。片山先生にメニューチェックを受けて指導することになります。だいぶプレッシャーかかりますね(笑)。でも、頑張ってもらいましょう。

12月の練習会も今から楽しみです!!【専門委員長:田原】

先日、おかしなマラソン大会に高校時代の友人と参加しました。一周1.8kmのコースを走った回数と食べたお菓子の数の合計で勝敗が決まるという面白い大会です。みんなで力を合わせ、走って食べて必死に頑張りました。

今回だけでなく、高校時代の陸上部の友達とは、卒業から7年経った今でも定期的に会っています。ですが、高校時代とは違い、それぞれが置かれている環境は全く異なります。しかしそれでも自然と集まるのは、あの頃のきつい日々を一緒に乗り越えたことで、お互いを家族のように信頼し合っているからです。

陸上部の友達とは、楽しいこと以上に、辛さや厳しさを、長い時間一緒に経験しました。だからこそ、言葉にしなくともお互いの気持ちを感じられたり、一緒にいてとても安心したりします。

今回のマラソンで、あの厳しい練習の日々を思い出し、また、そこで一緒に励まし合った仲間を改めて大切に感じました。みなさんも、周りの仲間をいつまでも大切にしてください。これから、本格的に冬季練に入っていくと思います。きつい練習を乗り越えるほど、仲間との絆も深まっていくでしょう。一緒に頑張る仲間を大切に、声を掛け合いながら、冬季練を乗り越えてください。【沖水中:森山】

「ラグザス侍ジャパンシリーズ2025日本VS韓国」に向け、野球日本代表「侍ジャパン」トップチームが強化合宿を宮崎市で行っていました。来年の春はいよいよWBC!みなさんは野球に興味がありますか?

さて、ミスタージャイアンツといえば、プロ野球元巨人軍監督の長嶋茂雄さん。名前を聞いたことはありますよね?現役時代は王選手(現ソフトバンク会長)と並んで、巨人軍の黄金時代を築いた立て役者でした。長嶋さんの現役時代の活躍は、なんといっても流れるような守備の美しさ、チャンスに強いバッテイング、そしてホームランを打ちながらベースを踏み忘れた「幻のホームラン」など、まぁ話題にはことかかないスタープレーヤーでした。

この長嶋さんは、野球の天才なのでしょうか?もちろん、本当に野球の天才だったかもしれません。入団5年目、初めて打率が3割を割ったとき、一人で箱根の山にこもり、40日間の特訓をしたそうです。翌年はその努力が実を結び、打率は3割4分1厘という好成績を残し、日本シリーズではMVPに輝いたのです。人一倍の努力家だったようです。

しかし、長嶋さんのすごいのはその後です。普通の人なら「俺は40日間頑張ったぞ!」と、人に言ったりしますが、長嶋さんは「そんなことは決して人に言うことでも見せることでもない。われわれは表のいい面、いわゆるひとつの格好よさだけ見せればいいんです」と後に語っています。

さらに息子の一茂さんがプロ野球の選手になったとき、「努力だとか精神なんてものは、プロの世界ではあたりまえのことであって、間違っても色紙などに”努力”だとか、そういうことを書いちゃいかん」と一茂さんに言ったそうです。「な~んだ、そんな話か。努力しても、できないときはどうせできないんだ!」と思うかもしれません。
確かにそうです。どんなに努力しても、結果が出せないときはあります。しかし、努力せずにどうせできないんだとあきらめてしまうことの方が恥ずかしい!無我夢中でひとつのものごとに取り組む、そこで、本当の力が生まれてくると思いますね。

あっ、そうそう、ダイエットを宣言(?)した佐藤先生!長嶋さんの言葉を胸に、さぁ、実現しよう!!

ある時、山火事が起きました。火はどんどん広がり、燃えさかる勢いは止まるどころか、さらに激しくなっています。森の住人たちは、つぎつぎと避難していますが、中には火や煙に巻かれて、命をおとすことさえありました。そこに、一羽の小鳥が山火事に立ち向かって行きました。

自ら小さな体を湖に浸け、そのまま森に戻り、体や羽についた水をぱたぱたと落としました。ほんのわずかの水です。かすかにジジッと音がしたようですが、火の勢いは止まりません。しかし、その小鳥は何度も何度も自らの体を使って、ささやかな消火活動にいそしみました。そんな姿を見たほかの鳥たちは、その小鳥を馬鹿にして言いました。「そんなわずかな水で火が消えるわけはない」「いずれ焼け死んでしまうぞ!」

しかし、小鳥は、何度も何度も湖に飛び込んでは、燃えさかる炎に向かって行きました。しばらくすると、別の小鳥が同じように自らの体を湖に浸け、同じように火を消すべく炎に飛び込んでいきました。そして、そんな鳥が2羽、3羽、そして10羽、20羽と、どんどん増えました。端から見ると、小鳥の集団がいっせいに湖に飛び込み、自らを水でくるみ、そして炎に突進しているように見えました。

山火事は、何日かして消えましたが、自然に消えたのか、小鳥たちの努力によって消えたのかは分かりません。
いずれにせよ、森にはまた平和が戻ってきたのです。これは、山火事に小鳥が立ち向かい、その小さな体で命がけの消火活動をしたというお話です。

一羽の小鳥の行動が、多くの鳥たちの心を揺り動かし、結果的には大きなうねりとなったのです。この話を聞いて、「命知らずでお人好しな馬鹿な奴だ」と言い切れるでしょうか。確かに、世の中の人全員が、この小鳥のような行動をしなければいけない、などとは言えません。世の中には、そんな勇気ある行動をとれる人間が必要であり、またいつの世にも、そうした人たちが現れ、その人たちによってまた、人々に勇気と希望を与えてきたのです。(明日に続く)

「風の色」読者のみなさん、こんばんは!
いよいよ冬季練習の季節が近づいてきましたね。もう冬季練習に入っている学校もあるかもしれません。久峰中学校陸上部は、移行期間として、鬼ごっこやドッジボール、ミーティングをしながら、心と体をリフレッシュさせているところです。冬季練習は、寒い中の全身持久トレーニングや筋トレなど、「正直しんどいな…」と思う人も多いと思います。でも、そんな時こそ大事なのが“自分の心の機嫌を取ること”です。

冬の練習は、体を強くするための大事な時期。でも、頑張りすぎると心が疲れて、やる気がなくなってしまうこともあります。そんなときは、ちょっと立ち止まってリフレッシュする時間を作ってください。たとえば、練習が終わったあとに、家のリビングで温かい飲み物を飲みながら、「今日もよく頑張ったな」って自分に声をかける。それだけでも、気持ちがふっと軽くなります。

心理学の世界では「セルフ・コンパッション(自分への思いやり)」という考え方があります。失敗したり、うまくいかない時に「自分はダメだ」と責めるのではなく、「大丈夫、みんな通る道だよ」「今日の私はここがよかったな!」と自分に優しく声をかけることで、心の元気を取り戻せます。

また、「感謝の気持ち」を持つことも効果的です。「今日は天気が良かった」「仲間と笑えた」「練習を最後までやり切れた」「陸上ができる環境を作ってくれてありがとう」 そうした小さな“前向きな気持ち”を見つけると、脳が前向きモードに切り替わります。

冬季練習は、春や夏の活躍のための“心と体の準備期間”。だからこそ、自分を大事にしながら進んでいきましょう。寒さに負けず、自分のペースで、でも強い気持ちと継続力で、一歩ずついきましょう!!

PS:私は、辛いことやストレスが溜まったとき、白いご飯を大盛り食べることで自分の機嫌をとってきました。ですが、他の方法を見つけて、来シーズンが始まる頃には、今とは全く違う自分になりたいと思います!!私も努力します!皆さんも頑張ってください!【久峰中:佐藤】


あなたの周りにはどんな言葉が飛び交っていますか。先週、学級通信に書いた内容を紹介します。

「鉛筆で書いた文字は消しゴムで消せるが、口から出た言葉は消せない」といいますが、同じように「侮辱した人は砂に書くが、侮辱された人は鉄に銘記する」というのが、ドイツのことわざにあるそうです。

友達に変なあだ名で呼ばれたり、嫌なことを言われたりして学校に行きたくない。そんな悲しいことも・・・。言った本人は「遊びのつもりで」とか「冗談だった」、「軽い気持ちで」と言います。しかし、言われた本人は、学校にも行きたくない、生きていくのさえ嫌になってしまうほど傷つくのです。自分が言われる立場になったら、そのつらさは理解できるはずです。言った本人は海辺の砂に落書きするように言い、いつの間にか波や風が消くれるように、言ったことさえ忘れていることさえあります。しかし、侮辱された人は鉄に銘記され、鉄板に刻まれた文字のように消そうとしても簡単には消えないのです。

誰かを傷つけることもあれば、逆に誰かをHappyにさせることもあります。誰かの言葉で元気をもらえた、嬉しかった、パワーをもらえたことがある人もたくさんあることでしょう。みんなの周りが温かい言葉でいっぱいになるといいですね。【日向中:河原】

第62回九州実業団毎日駅伝が11月3日(月:祝)、佐伯中央病院陸上競技場を発着とするコースで開催されました。この大会は、全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の予選会を兼ねたもので、三菱重工が8年ぶり3度目の優勝を果たしました。2位のクラフティアを始め上位9チームが元日の「ニューイヤー駅伝」の出場権を獲得しました。

宮崎からは旭化成が出場、ベストメンバーで臨めなかったようですが8位でフィニッシュ。今年のニューイヤー駅伝で優勝したチームがまさかの・・・。これが駅伝の難しさですね。

さて、いよいよ11月10日(月)は県中学校駅伝競走大会が山之口運動公園周回コースで開催されます。選手のみなさんの熱きレースを期待しています!

それでは、出場チームおよびエントリーリストをご覧ください。男子はこちらから  女子はこちらから

宮崎県中学校秋季陸上競技大会が無事終了しました。すべての種目で来年の佐賀九州、山口全中出場への期待がもてる結果が出たのではないでしょうか。今年以上の参加人数を楽しみにしています。

本校の選手も男女合わせて14名の少数で頑張ってくれました。その中に2年生男子選手2名の長距離選手がいます。その選手の共通点は、小学生の時はサッカー選手で陸上をやっていなく、1年生の時の県ジュニア陸上 1500m で Aくんは5分25秒、Bくんは5分42秒と速い選手ではなかったことです。相違点は、Bくんはこつこつと取り組む選手で、朝の自主練習、部活後の家でのケアを毎日続けています。毎日ですよ。Aくんは怪我も多く、ほぼ何もしていませんでした。その結果が 1年時の3000mの記録は、Bくんは9分31秒、Aくんは11分54秒でした。

2年生になってもBくんは、1500mを4分17秒、3000mを9分06秒までタイムを縮めています。Aくんはなかなかタイムを縮めることができませんでした。しかし、Aくんに変化が見られるようになってきました。練習のない日でも jog をしたり、家でも体幹を鍛えたり、ケアをするようになってきました。そうすることで800m2分10秒までタイムを伸ばしてきました。

なぜ、Aくんは急に伸びたのでしょう?本校ではミーティング等でいろいろな言葉を伝えるようにしています。その中でよく言うのが「努力は裏切る。継続は裏切らない」という言葉です。えっと思うかもしれません。努力しても自分が思うような結果が出ず、諦めてしまうことがありませんか。でも小さなことでも諦めずに続けていけば大きな成果が生み出すことがあります。この言葉を理解して、考動に移したのが今回のAくんのタイムだと思います。

皆さんの顧問の先生もミーティングでいろいろな言葉を発信していると思います。その言葉のもつ意味をどう理解して、考動(こうどう)していくかで大きくその選手の成長が変わってくると思います。

これから冬のシーズンが始まります。短距離系は来年に向けての土台づくり、長距離系はいよいよ駅伝シーズンに突入です。その中でしっかりと力を蓄え、来シーズン「チーム宮崎」が大躍進することを楽しみにしています。【小林中:國丸】