勉強トレーニング

みなさん、テスト前の部活動停止の意味は分かっていますよね?テスト前くらいは、勉強に没頭しようということです。なかなかこの意味が分かっていそうでわかっていない人が多いのも現実です。

部活、学級でこの2月の学年末テスト前に「勉強トレーニング」と題して取り組ませてきました。三股中にきて4年目ですが、三股で初めて行ってみました。部活のみでです。

テスト前の休日「10時間」。このノルマ設定は、いつの時も変わらないのですが、平日に関しては、水曜日が入ると長めに設定したり、自主練の時間を考慮(遠征や大会が近い時)したりで少しゆるめに設定することがあります。

今回は三股初の試みでしたので10日(月)~13日(木)の4日間で26時間のノルマとしました(易しめの設定です)。今頃、最終日の追い込みをやってくれているのでしょうかね…明日、最終の集計をしますが、何人の人が達成できるか楽しみにしています。現在の「チーム力」が問われるところです。今シーズンの戦いぶりの予想が立ちます。

やはり勉強ってしんどいからですね…。休日の10時間より、平日の6時間、7時間がきついのです。体は痛い、手は痛い…。テレビ、ゲーム、いまやスマホ。食べ物もある…。など誘惑がいっぱい。そして眠くなる…。

どれだけ自分自身と戦えるかなのです。これって、陸上競技と似ていませんか?過去の教え子を思い起こしてみても、やはりこの勉強トレーニングで結果を出した人ほど、よい競技成績を残していたり、進路も希望通り実現させていたりです。

勉強時間は、自己申告ですので嘘をついてノルマを達成しても、本当の充実感は味わえないでしょうし、意味はないのです。でも、本当に戦い切った時の声は本物で、、、。「こんなに勉強をしたのは初めてだ」「みんな頑張っていると思うと逃げたくないと思った」「自分でもやればできると思った」「自信になった」などの感想が必ず聞けます。

自分自身に打ち勝てない人は、本当の勝負の場面に出くわした時、なかなか厳しいかもしれませんね(陸上競技に限らず、今後のあらゆる場面で)。だからこそ、テスト前くらいは、学生の本分である勉強を通して、自分自身を高めるトレーニングをするのもよいかもしれません。

私が1、2年次にこのような経験をさせるのは、3年生になり受験期に本当に勉強をしないといけない時がきたときに、余力をもって学習に取り組むことができるようにするためです。こんなことをするとたまにこんな屁理屈を言う人がいます(部活じゃあまりいませんが、学級では…)。

そんなに勉強しても意味が無い。量より質だと。いやいや、違うのです。量をこなせるから質が語れるのです。たいして量をこなせない人に質のある勉強ができるはずがないのです。

受験生になったからといって、毎日5時間も6時間も勉強できる人はほとんどいません。ましてや10時間するとか…。でも、受験期までに1度、2度こんなに勉強したことはない。この経験をしているといいことがあるのです。

どの学校も最後の定期テストは終わったことかと思います。是非、次年度定期テスト前の部活動停止期間にノルマ設定をして、これでもか!と思うぐらいに勉強をしてみてください。山を登りきった人にした分からない景色と同じように、勉強に関しても違う景色が見えるようになりますので…。【三股中:田原】

Posted by mzc