冬季練習でやっていることの紹介が続いているので、今回は、久峰中でも時々取り入れている「おんぶ走」について書いてみたいと思います!
正直なところ、中学生にとっては「きつい」「なんでやるのかわからない」と感じやすいトレーニングかもしれません。しかし、おんぶ走は決して根性を試すためのものでも、罰ゲームでもありません。実は、走るために必要な力を効率よく身につけるための、非常に理にかなった練習方法だと思っています。
人を背負って走ると、体は一気に重くなります。その分、太ももやお尻、ふくらはぎといった走るために重要な筋肉が強く使われ、自然と地面を押す力が身についていきます。この力は、スタートや加速、普段の走りを支える土台になります。
また、おんぶ走では姿勢の乱れがすぐに走りづらさとして表れます。背中が丸くなったり、腰が落ちたりすると、バランスが崩れて前に進めません。そのため、無意識のうちに背筋を伸ばし、体幹を使って体を安定させようとします。これは、フォームを意識して直そうとしなくても、正しい姿勢で走る感覚を身につけられるという点で、とても大きなメリットです。
おんぶ走はスピード練習というよりも「走りの基礎づくり」に近いトレーニングだと言えます。
さらに、おんぶ走は一人ではできない練習です。背負われる側はバランスを考えて協力し、走る側は相手を安全に運ぶことを意識します。周囲の仲間も声をかけ合いながら見守ることで、自然とチームの一体感が生まれます。記録や順位だけでなく、仲間を思いやる気持ちを育てる点も、おんぶ走の大切な役割です。
ただし、おんぶ走は効果が高い分、やり方を間違えるとケガにつながる可能性もあります。中学生が行う場合は、短い距離で本数を少なくし、体格の近い者同士で組むことが大切です。無理にスピードを出したり、競争や罰ゲームのように扱ったりするべきではありません。意味を理解し、安全に行うことが何より重要です。
おんぶ走は、きつさだけが目立ちがちな練習ですが、その中身はとてもシンプルです。筋力をアップし、姿勢を整え、安定したフォームを身につけ、仲間との信頼関係を深める。そのすべてが、普段の走りにつながっていきます。


どんな練習も、なぜこの練習を行うのかを知った上で取り組めば、確かな意味を持つトレーニングになるはずです。皆さんも、普段の自分達がやっている練習の意味を考えながら、取り組んでください!ちなみに、写真は、大淀中学校と合同練習した際の様子です!みんな楽しそうにおんぶしてました!!【久峰中:佐藤】

