先日の12月14日、大淀中駅伝部が全国中学駅伝で力走している頃、宮崎市では、青島太平洋マラソン(通称:アオタイ)が行われました。全国から(今年は海外ランナーも出場したとか・・・)、それぞれの目的を達成するためにランナーが集まり、宮崎でのレースを楽しんでいましたが、そこには、大会を支える人たちの熱い思いが詰まっています。

私は、数年前から、競技役員の編成を任されています。ボランティアの方々を除く競技役員だけで考えると、およそ120名の方が、まだ夜も明けきらぬ早朝から集合し、競技運営やランナーの安全確保のために配置につきます。そして、最後の関門が閉鎖されるその瞬間まで、それぞれの持ち場で責任を果たしています。12月の冷たい風が吹きつける中、ランナーのために何時間も立ち続けるその姿は、毎年見ても本当に素晴らしいと感じます。

また、レース中、競技役員本部にいる私には、無線機を通じて救護に関する情報が次々と入ってきます。そのやり取りを聞いていると、医療スタッフの凄さがよく分かります。第一報が入るとすぐに、医療本部から的確な指示が飛び、サポートカーやAED自転車隊によって医師や看護師が現場へと急行しています。迅速な対応、的確な処置、そして正確な情報共有・・・その一連の流れは、まさにプロフェッショナルの集団であり、ランナーの命と安全を守る強い覚悟が伝わってきました。

そして、忘れてはならないのが、青島太平洋マラソン事務局の方々の存在です。この方々の努力なくして、大会の成功はあり得ません。毎年受け取る競技役員マニュアルの分厚さを見るたびに、準備にかけられた時間と労力の大きさを実感します。補助員として参加する高校生やボランティアスタッフへの対応、メディアへの依頼、ゲストランナーの手配、当日の運営、さらには警察署をはじめとする関係機関との綿密な調整まで、その仕事は多方面にわたります。すべては『ランナーのために!!』」という一心で尽力されている事務局の皆さんに、心から拍手を送ります。

当日は風が強く、ランナーにとっては厳しいコンディションだったかもしれません。それでも、ゴールへとたどり着いたランナーひとりひとりの表情を見たとき、この大会の運営に関われたことを心から嬉しく思いました。達成感、安堵、喜び・・・その全てが、この大会が多くの人の思いによって支えられていることを物語っています。

走ったランナーの皆さん、本当にお疲れさまでした。そしてまた来年も、きっと素晴らしい大会になるはずです。ぜひ再び、宮崎の地へお越しください。青島太平洋マラソンは、走る人、支える人、そのすべての思いとともに、これからも続いていくのだと思います。【姫城中:安在】