『その場で「ありがとう」と言うのはもちろん大事。さらに、翌日になって「昨日はありがとうございました」と伝えることで、感謝の気持ちが一瞬のことだけではなく、心からのものだと相手に伝わる。人としての礼儀は、時間が経ってもその方に対して感謝を忘れないことだ。』
私が中学生の頃、陸上部の顧問の先生が練習後に話された言葉です。人として大切なことを部活動を通してたくさん教えてくださりましたが、特にこの「次の日のお礼」は今でも私の中に強く残っています。大人になってから気づきましたが、これは単なる礼儀ではなく、社会で生きていく上での大切な心の姿勢でした。自分がしてもらっていることにどんなに些細なことでも気づく習慣、忘れてはならないなと感じます。私も教員になった今、恩師からいただいたたくさんの言葉を部員たちに伝えています。
数年前、保健室の先生が職員室に入るなり、「昨日、怪我をして手当てをした陸上部の生徒が今日保健室に来て、『昨日は、手当をしていただいてありがとうございました。だいぶよくなりました!』ってわざわざ言いに来てくれたよ~!その一言ですごくハッピーになった~!今日も頑張れそう!」と言ってくださったことがありました。すぐに「次の日のお礼」を実行する素直さに感心しましたし、感謝の言葉が人と人をつなぐ力、人を笑顔にする力を持っていることを実感しました。
これを読んでくれたことをきっかけに、あなたも「次の日のお礼」を意識してみませんか。きっと人間関係がより豊かで温かいものになるはずです。【加久藤中:上別府】