選手の皆さん、各地区大会お疲れさまでした。新チームになって初めての中体連。結果はそれぞれだったと思いますが、県大会に向けて、また一歩前進できたのではないでしょうか。

さて、今回の地区大会で、皆さんはどんなことを感じましたか? 自分の記録や順位も大事ですが、今日はちょっと違う視点から振り返ってみてほしいんです。

大会当日を思い出してください。会場に着いて、テントを設営する。荷物を置く場所を決めて、タイムテーブルを確認する。仲間が出場するときには応援に行き、待ち時間には次のレースの準備をする…。
今年の夏まで、これらのことを誰がやっていましたか? 必ずしもそうではありませんが、多くの場合は先輩たちでしたね。

テントをどういう段取りで張るのか。応援の方法や時間の管理。リレーのオーダー表を丁寧に書いて、提出時間に余裕を持って出していたこと。荷物が散らからないように声をかけていたこと。補助員の調整。先輩がいた頃は、こういったことが当たり前のように回っていました。でも今回、自分たちがやる立場になって初めて、「あれ、これってどうやるんだっけ?」と戸惑った場面があったのではないでしょうか。

走る・跳ぶ・投げることだけが大会じゃない。それを支える一つ一つの動きがあって、初めてチームとして機能する。先輩たちは、そういう目に見えない部分をしっかり支えてくれていたんですね。

うまくいかなかったこと、準備不足だったことは、県大会までの課題として残っています。でも、それに気づけたとしたら、それは大きなチャンスです。

県大会では、自分の競技だけでなく、チーム全体を見渡せる目を持って臨んでください。そして、その経験を後輩たちに引き継いでいく。それが、先輩たちへの一番の恩返しになるはずです。【三股中:今村】