愛される選手になりなさい。この言葉は、東京世界陸上男子110mH代表の村竹ラシッド選手が大切にしている中学時代の恩師の言葉だそうです。
「愛される選手」とは、どのような選手のことでしょう?皆さんも考えてみてください。私の場合は、ひたむきに努力をする人、常に前向きな人、感謝の気持ちを伝えられる人、自分を裏で支えてくれている存在に気がつける人、負けた時に人や周りのせいにしない人…というような選手像が思い浮かびました。
どんなに強い選手であっても、礼儀やマナーが悪い選手、自己中心的な考えの選手などは正直、応援、サポートをしたいとは思わないのではないかと思います。そのような選手は、調子がいい時は周りからもてはやされますが、成績が出なくなってくると人も周りから離れていくのではないかなと思います。
110mHはかつて「日本人が世界で戦うには難しい種目」と言われていました。しかし、日本のハードルのレベルが近年上がってきており、村竹選手も地元開催の世界陸上で周囲のメダルへの期待を一身に背負ってこの大会に臨んできたのだと思います。
結果は惜しくも5位。村竹選手の目標に届かない結果でしたが、試合後のインタビューでは結果の悔しさだけでなく、周りの方々への感謝とメダル獲得へ向けた頼もしい抱負が語られていました。
自分を支えてくれる存在に気づき、感謝し、その支えを自分の力にできる選手の成長は無限大だと感じたところです。さて、皆さんは周りから愛される人になれていますか?自分を日頃支えてくれている人の顔を思い浮かべてみましょう。【串間中:矢野】