全国的に寒い日が続いていますが、最近、春一番はいつ?というニュースが・・・。春なんてまだまだ先!と思うかもしれませんが、立春の後、一番初めに吹く南風のことを「春一番」と呼んでいるそうです。

これは低気圧が日本海に入って発達し、強い南風を誘うために起きるもので、長崎県の壱岐地方で古くから使われていた言葉が、いつのころからか気象用語になったと言われています。

春一番が吹き、街に砂ぼこりを舞い上げますが、木々の芽もこの風を合図にほころびだし、春を呼ぶ待望の風になっています。

さぁ、トラックシーズンの始まりもすぐそこまで・・・。今のみなさんにはどんな風が吹いていますか?

先日、延岡西日本マラソンが開催されました。宮崎市出身・トヨタ自動車の湯浅仁選手が初優勝、宮崎日大高校でも活躍した湯浅選手の走りは本県中学生にもよい刺激になったはずです。みなさんもこの活躍に続きたいですね。

さて、競技役員として今年も大会へ参加してきました。毎年見かけるある光景が今年も、それは・・・。

大会終了後のことです。大会本部で記録をまとめていましたが、ふと窓の外を見ると、UMKの方々が後片付けをしていました。その中にはいつもテレビで見ているアナウンサーの方々も一緒になって後片付けを行っていました。まさに一つのチームでしたね。

みなさんのチームはどうですか?上級生だから後片付けをしなくてもいい、後片付けは下級生が行うものだという雰囲気はありませんか?

大会結果だけではなく、チーム力を目の当たりにした素晴らしい今大会でした。

「変わりたい」「もっと成長したい」と思うことはありますか?でも、どうすれば変われるのかわからず、結局いつもと同じ毎日を過ごしてしまうこともあるでしょう。実は、大きな変化を生むのは、一気に何かを変えることではなく、小さな行動の積み重ねなのです。

例えば、勉強やスポーツで結果を出したいなら、「毎日5分だけでも続ける」と決めることが大切です。いきなり2時間勉強しようとすると、気持ちが続かず挫折しやすくなります。でも、「5分ならできそう」と思えば、意外と気軽に始められます。そして、続けるうちに「もう少しやろう」と思えるようになり、自然と習慣になります。このことは、科学的にも証明されていて、「作業興奮」といいます。

作業興奮とは、「やる気がない状態でも、とりあえず始めてしまえば、だんだんとやる気が出てきて継続できる」という心理現象のことです。脳の「側坐核(そくざかく)」という部分が刺激されることで、行動を続けようとする意欲が湧いてくるのが理由です。

大切なのは、「できることから始める」こと。もし「やる気が出ない」と感じたら、「とりあえず1ページ読む」「1回だけ走る」など、ハードルを低くするのがコツです。行動を起こせば、気持ちは後からついてきます。

未来は、今日の小さな一歩から作られます。どんなに小さな努力でも、続ければ必ず自分の力になります。まずは、「今できること」を始めてみましょう。それが、あなたの未来を大きく変える第一歩になります。私も、小さな一歩を、今この瞬間から始めたいと思います。【久峰中:佐藤】

みなさんはトレーニングに縄跳びを活用していますか?ジャンプ系のトレーニングとして、自主練で手軽に活用できるし、学校生活でも隙間の時間で行うことが可能です。私も指導の中で、縄跳びを取り入れたり、話をしたりは波があるのですが、最近我がチームでは再び”縄跳”とりわけ「三重跳び」を話題にしています。

私は、初任から3年間女子バレーボールの世界にいました。その当時取り組んでいたことの1つが縄跳びです。三重跳びができることと、1000mを3分台で走ることをレギュラーでコートに立つ為の条件としていました。週に1回1000mT・Tを行っていましたね。今回は1000mの話はおいておきます(笑)。

縄跳び指導をする時は、私自身の話をするのですが、三重跳びは小6で前が31回、後ろが12回です。まぁまぁ頑張っていたのではないかと思っています。特に後ろ三重は、たくさんの教え子達と出会ってきましたが、ほぼ挑戦したこともない様子がほとんどです。ちなみに4重跳びのベストは5回です。もちろん前です。これは、教員3年目くらいに野球部の生徒と一緒に張り合う中で記録した数字です。

私自身、縄跳びは大好きでしたし、まぁ、何度も何度もチャレンジした小学校時代です。小1、小2で二重跳びやはやぶさなどビュンビュンやっていました。ミミズ腫れを、太ももはもちろん、顔面にも作りながら…。とにかく友達と競いながらやっていましたね~。下が土よりアスファルト、アスファルトより板。時には、許可をもらい視聴覚室で記録に挑んでいました。業間は、土間(アスファルト)で寸暇を惜しんで練習しましたね。よって、前脛骨筋がよく痛くなっていました。

さて、前置きが長くなりましたが、大宮中1年目に衝撃の教え子と出会います。教え子と言っても、中3のラストイヤー1年間だけだったのですが、今回は長尾正宗くんを紹介します。上述したように縄跳びは、最高のトレーニングですので、大宮中赴任後も取り入れようとしました。すると、さすが大宮中(甲斐義教先生から引き継いだチームでした)です。既に取り組んでいました。 

そこで長尾君の技に驚きが…。三重跳びどころか4重跳びを10回平気でやるではありませんか。グラウンドでです。さっきも触れましたが、土ってなかなか反発がもらえないので苦しいのです。私のベスト5回は、実は体育館です。化け物だと思いました。3重跳びは、グラウンドで簡単に20回以上跳んでいました。凄く安定したバネだったなあと今振り返ると思います。

彼は400mを専門にしていましたが、その夏全中で見事入賞を果たしましたし、九州大会は優勝しました。ま、そういうことなのですよね。かなり三重跳びって、よい目安になると思います。ただ、縄跳びもスキルが必要ですので、前跳びで基本的なフォームを徹底しないと簡単にはいかないです。

最近の子達は、二重跳びができないと・・・。前跳びを見れば、だいたいセンスも分かります。ただただ跳び慣れていないなぁと感じます。最近はまた、チームでも話をし始めていると述べましたが、膝の状態が悪く自分が跳べないのが悔しいです。

そうです、長尾君の話に戻ると、彼は短距離専門でしたが、3kmを走れば9分台で走っていました。長距離選手にとって3000m9分台って1つの目安になる数字じゃないかと思います。短距離選手でも走れるのですね。僕は、私は短距離だから、長距離は苦手だからで取り組まないのはよくないですね。遅くてもよいのです。トレーニングですので、しっかり取り組むことが大切です。特にこの冬場は…。

そんなこんなの長尾くんですので、筑波大学に進学し、その先のことははっきり記憶していないのですが、一時期縄跳び業界の国際的なレベルで活躍していました。やっぱそうなるよね~っと思ったことを思い出します(笑)。

是非、みなさん三重跳びに取り組んでみてください。そして、次の練習会等で報告、披露ください。楽しみにしています。統計的に競技力に繋がっていくことは間違いありません。縄跳びが苦手な人は、軸が作れていませんし、縄を回すのに腕が回ります。機会があれば、縄跳び指導はある程度できると思っています。声をかけてください。【三股中:田原】

少し前から始めよう始めようと思っていてなかなかスタートできなかった企画、教え子シリーズ。とりあえず、何か始めることで前に進みそうなので。

前回、誰の為の練習?のタイトルで投稿しましたが…。結構、中学校部活動あるあるなので、ドキッとした人もいたのではないかと思います。とにかく練習がある時は、その場にいることが基本です。練習を継続させることが一番ですし、続けることそのものが競技力だともいえます。

ということで、今回は第一号ということで「田中優衣」(現大阪学院大)という大淀中時代の教え子を紹介します。彼女は、800mの県学童記録保持者という実績を引っさげて大淀中陸上部の門を叩いてきました。その記録は『2分22秒21』でです。かなりの実力者でしたが、競技成績よりもこれまで通り「人間教育」これに重きを置き、人作りをしてやれたらいいな、そんな思いで3年間をともに過ごしました。

練習に取り組む姿勢、自主練(中2の終わりから中3時にはコロナによる部活動停止が度々…)を含めた自己管理能力の高さ、そして極めて安定した学校生活等々が思い出されます。そんな彼女は、学校生活も部活動も皆勤賞という素晴らしさでした。

もっと具体的に話をします。彼女は、入学してから卒業式2日前の3月14日の練習まで1日たりとも部活動を休むことはありませんでした(入試前も入試当日も当然練習参加です)。つまり3年間、練習のある日にいなかったことはないということです。なお言うと、私の出した練習メニューを常にフルにこなしきりました。どんなに苦しくても1本、1セットたりとも抜いたことはありません。

強くなりたい意志があれば、苦しくても頑張れる。それは当たり前だと思われるかもしれませんが、みなさんはどうですか?果たして真似できますか…。彼女は、故障や体調不良によって、練習メニューを抜くことすら一切ありませんでした。当然、インフルエンザやコロナにもかかることなく、学校を欠席することも一度もありませんでした。

そんなこんなで800mを『2分12秒15』まで伸ばして卒業していくことになるのですが、上述したようなハイレベルの記録をもってして入学してきましたので、、、3年間で伸ばした記録はわずか”10秒”です。この10秒伸ばすことに、どれだけの思いとどれだけの神経を集中して取り組んだのかは少しは伝わるのではないかと思います。

ここにやってきて、田中さんの中学校時代の取り組みをみたら「あぁ甘いな~」そう思った人がほとんどだと思います。何かのヒントにしてみてください。前回の話に繋がりますよね?人が練習を休む、メニューを抜くからといって、サボりなんて思っている場合じゃないはずです。

教え子シリーズ第1弾で田中優衣さんを紹介しましたが、自慢の教え子ですね。そんな彼女を私はずっと応援していきたいと思っています。【三股中:田原】

2月15日(土)、小林総合運動公園内で標記の大会が開催されます。ブログをご覧の皆様方へ少しだけ早くエントリーリストをお見せしましょう。

男子の部はこちらから  女子の部はこちらから

2025年もすでに1ヶ月が過ぎ、2月になると3年生は県立推薦入試があったり、2年生は「立志式」や「立志の集い」があったりします。本校では、今週の7日(金)に立志式が行われるので、私はその準備に追われているところです。ちなみに宮崎県では当たり前のように行われている立志式ですが、全国的にみると立志式を行っている学校はあまり多くないそうです。それでは、立志式とは何なのか?

これは、かつて大人になるための通過儀礼として行われていた「元服の儀」からきています。この元服の儀は14歳の立春の時期に行っていたので、中学2年生が立志式をこの時期に行うのです。14歳という年齢は、心や体が大人への変化を遂げる年齢であり、現代では法律上でも扱いが大きく変わる年齢でもあります。この時期に「志を立てる」(将来の夢や目標を立てる)ことは非常に大事なことで、3年生になるための準備としてもこの立志式は大きな意味をもちます。

立志式の中身としては、著名人の講演会があったり、学級の代表者が作文を読んだり、色紙に書いた漢字一文字や四字熟語を紹介したりすると思います。本校では、第2学年62名全員が体育館のステージに立ち、1人1分程度、将来の夢を語ります。自分の将来の夢を声に出し、保護者や学年の友達に聞いてもらうことで、その夢の実現に向けて努力をしようと考えます。また、自分の意見を言ったり人の意見を聴いたりすることで、「なぜ、学ぶのか?」「なぜ、働くのか」など深く考えてもらいたいと思います。そのような考えをすることが部活動にも繋がってきますし、「陸上選手としての目標」にもたどり着くのではないかと私は思います。

立春のこの時期に、2年生だけでなく、1年生や3年生も遠い将来や近い将来について考えてほしいと思います。【飫肥中:溝口】

2025年も早1か月が過ぎました。本当に月日が経つのは早いですね。

ところで本校の3学期始業式、校長先生から「過去は変えられないけど、未来は変えられる。『こんな年にしたい』という強い願い、強い気持ちをもつことが大切で、それが新年の抱負だと思います。」と目標をもつことの重要さについてお話がありました。

強い願い、そして、強い気持ち!まだまだ忘れていませんよね?

冬期練習は順調ですか?グレードアップするための大事な冬期も半分以上が過ぎています。

ところで、みなさん誰の為に、何の為に練習に取り組んでいますか?そりゃ、自分の為、目標を達成する為です。多くの人がそう答えるかと思います。ところが、長らく陸上競技の指導をやっていて、いつの時のチームにもあるあるな事柄を今日は語ります。それは何か?

故障が多くてよく練習を抜ける人。体調が悪い等の理由でよく練習を休む人。種目等の関係で本体の練習から外れる人。これらの人に対して、「ずるい」「さぼり」「逃げた」等の言葉を発したり、感情をもったりする人が必ずいます。でもそんな言葉や感情は必要ですかね?

確かに、中にはきつい練習メニューから逃げる人、自分の苦手なメニューから逃げる人もいます。でも、それは指導者が分かっています(見抜いています)。ですので、みなさんがそういった人達にどうこう思う必要はありません。だって、それらの人達はトレーニングが積み上がらないわけですから、どんどん他と差がついていきます。冒頭に問いかけたように、誰の為に?もう一度確認するとよいですね。自分の目標に向かって、粘り強く突き進んでいけばよいのです。人は人です…。

まとめます。みなさん是非、自分自身の目標達成に対する信念を強くもって、本気の取り組みをしていくことを期待します。人と比較しないこと、人のことを気にしないこと。意識レベルの高い競技者になってほしい!せっかく『陸上競技』と向き合っているのですから….。【三股中:田原】