「走幅跳であと1m記録を伸ばしたい」「100mのタイムをあと1秒短縮したい」「3000mで今の自己記録をあと20秒更新したい」
皆さんは、そんなことを考えながら、これからの冬季練習に向けて次年度への目標を立てていくと思います。15秒台の女子選手が、全国大会を目指そうとしています。参加標準記録は12秒台。「あ~あと3秒もある・・・私には無理かも・・・」と考える人も多いはず。走幅跳でも、「参加標準記録まであと2mもある・・・」と考える人もいるはずです。そのときに、「私には無理・・・」と考えないようにしてほしいと思います。
例えば、100mであと3秒、走幅跳であと2m記録を短縮したいだとか距離を伸ばしたいという場合、明日、明後日にそれが達成できるかというと、難しいものです。しかし、長期的に考えてみると、それは「もしかしたら、私にもできるかも・・・」に変わるかもしれません。
その記録を出さないといけない大会までに、あと200日あるのであれば、200日かけてその記録を出せばいいのではないでしょうか。3秒短縮するのに200日あると想定したのならば、1日0.015秒、縮めていけばいいのです。走幅跳で2m記録を伸ばすのに、あと200日あるとすれば1日1cmです。皆さんの手元にある定規を見て、1cmを確認してみてください。1cmの距離って、わずかなものです。「1日0.015秒短縮すればいいんだ」「1日1cm伸ばせばいいんだ」と考えると、なんかできそうな気がしませんか?皆さんがやることは、その0.015秒短縮するための努力を、1日1日積み重ねて行けばいい。昨日よりも今日、今日よりも明日、0.015秒短縮するための努力を積み重ねればいいのです。その努力は、陸上の練習では、友達よりも先に練習場所に行ったり、ゴールライン手前でいつもなら気を抜くところを、ゴールラインを過ぎるまで走ったり、練習のことだけではなく、自分の生活面の努力(朝少し早く起きる、挨拶を昨日よりもたくさんの人にする、学校の掃除を昨日よりも頑張る、勉強時間を5分増やすなど。)なども含めて、積み重ねていきましょう。
人は、プラスの思い込みが大事です。「わたしはできる」と常に自分に言い聞かせて、「この努力を続ければきっといい記録が出る」と自分を信じて頑張り続けることが大事です。そうやっていると、いつの間にか、その目標に近づいているはずです。皆さんの力は無限大!!これからの冬季練習を頑張ってください。【姫城中:安在】