『私は文明という言葉が大嫌いだ。それは虚偽を意味するからだ』 これは「トム・ソーヤの冒険」の作家として知られるアメリカのマーク・トウェインが「自叙伝」に書いた一節です。

彼は南北戦争直後の物資文明偏重の世相に幻滅して先の言葉を述べたようですが、むしろ、現代、いや、21世紀へのメッセージと言ってもおかしくありません。

便利な生活に慣れ親しんでいくと、人間が本来生きていくために兼ね備えている能力や感覚が失われていきます。例えば、冷暖房完備の環境で育った子どもは、自分の体で温度調整もできなくなるという報告があります。夜でも明るいところで生活していると、暗闇の中でも物事を察知する能力が衰えていくこともあるそうです。文明の発展という現代の生活を送ることで、ひょっとしたら人間は失うものが多いのかもしれません。

とは言うものの、暑くて暑くて・・・。どういうことって?職員室の電源が壊れ、エアコンが使用できない日々が続いています。10月中旬ですが、まだまだ暑いですよね。電源よ、早く元どおりになってくれ~!