先日、県秋季大会への参加標準記録に関する話をしました。そこで、少し記録への意識みたいなことには触れましたが…。今日も少し記録の話をします。
みなさんは自己ベストの記録って「ぱっ」と言えますか?これはまぁ、普通以上の意識レベルで競技に取り組んでいれば、なんということもない質問だと思います。むしろ…。「ん?」と思う中身かもしれません。
ところがです、意外と自己記録を言えない選手って多いのではないかと私は思ったりします。では、自己記録って???ここから先は、みなさんもあるあるの可能性がありますので、少し振り返ってみてください。
まずです、練習の記録(それが土(アンツーカー)だったり、タータンだったりもします)だろうが、大会での記録であろうが、なにもかもがごっちゃになっている選手。これは、結構います。私のこれまでの指導歴でも、「いやいや、そんな記録もってないじゃん。だから自己ベストだと思うよ」こんな言葉をかけたこと何度もあります。
練習は練習、大会は大会です。ましてや、今や大会は電気掲示がほとんど。その時点で全く別物ですよね。なお言うと、風が関係する種目もありますが、追風参考記録をも自己ベストという選手、これも少なくありません。こちらも所詮追参なので、参考記録になりますね。私は選手にはこう言います。”数字ベスト”は出たね!こうです。
記録って大事です。しかも自己記録って。しっかり整理しておく必要がありますね。これは、大会だけではありません。練習での記録も全部把握しておくことが望ましいです。望ましいというか、それくらいの意識レベル取り組んでいかないと強くなるはずがありません。九州、全国で勝負できる選手になるはずがありません…。これが私の感覚です。
30mの加速走、50mの加速走、100mの加速走。これが10m助走でやったり、まぁ短い距離であれば、20m助走、30m助走で行う場合もあるでしょう。先ほども述べましたが、タータンなのか土なのかもあります。整理できているといいですね。そうしないと、練習を行った際に、自分の状態がどうなのか…分かりません。
50mバウンディングは何歩がベスト?20mホッピングは?けんすい逆上がりの連続は?坂ダッシュ、階段ダッシュのベスト記録は?手押し車ノンストップの最高は何m?まぁ、色んな練習があるかと思いますが、とりわけ数字が記録できるものは、しっかりとまとめておかないと忘れてしまいますよね。ここで練習日誌等が活躍することになります。
とにかく、陸上競技って数字、記録がものをいう競技ですので、ここに無頓着な選手は正直厳しいのではないかと思います。あ、そう言えば今日の練習では、こんな場面がありました。みんなに目標を宣言してみて!と私が言うと、「100mを12秒7で走る」と発言がありました。私は「えっ、ダメやろ」とすかさず指摘しました。みなさんどうしてだと思いますか?考えてみてください。ここで今、私が意図する回答ができる選手がいたら、可能性はあると思います。今度会った時に、是非声をかけてください。ま、11月の選抜合宿では、この辺りガッツリミーティングで行いますけどね(笑)。
記録と言えば…。月刊陸上競技の10月号を見ましたか?まだ、表に出すなという通達でしたので、開示を控えていましたが、次年度の全中への参加標準記録、予告通りがっつりあがりましたね。これは、とんでもないこになってきたと思っています(宮崎県事情的に)。みなさん、だいぶ踏ん張っていかないといけませんよ。宮崎は毎年、10人枠を使わずにいけるかどうかを冷や冷やしながら戦っていますが、世の中的にはどんどんレベルがあがっているということです。参加選手の増加に歯止めがきかない為に引き上げられた標準記録ですからね。
これだけあがった参加標準記録が、宮崎県の中学生にとってどんな意味をもつのか、次回ちょっと考えてみたいと思います。ちょっと待っていてください。あ、そんな中、女子の走幅跳だけは5㎝記録が下がりましたね…。【専門委員長:田原】