少し前から始めよう始めようと思っていてなかなかスタートできなかった企画、教え子シリーズ。とりあえず、何か始めることで前に進みそうなので。

前回、誰の為の練習?のタイトルで投稿しましたが…。結構、中学校部活動あるあるなので、ドキッとした人もいたのではないかと思います。とにかく練習がある時は、その場にいることが基本です。練習を継続させることが一番ですし、続けることそのものが競技力だともいえます。

ということで、今回は第一号ということで「田中優衣」(現大阪学院大)という大淀中時代の教え子を紹介します。彼女は、800mの県学童記録保持者という実績を引っさげて大淀中陸上部の門を叩いてきました。その記録は『2分22秒21』でです。かなりの実力者でしたが、競技成績よりもこれまで通り「人間教育」これに重きを置き、人作りをしてやれたらいいな、そんな思いで3年間をともに過ごしました。

練習に取り組む姿勢、自主練(中2の終わりから中3時にはコロナによる部活動停止が度々…)を含めた自己管理能力の高さ、そして極めて安定した学校生活等々が思い出されます。そんな彼女は、学校生活も部活動も皆勤賞という素晴らしさでした。

もっと具体的に話をします。彼女は、入学してから卒業式2日前の3月14日の練習まで1日たりとも部活動を休むことはありませんでした(入試前も入試当日も当然練習参加です)。つまり3年間、練習のある日にいなかったことはないということです。なお言うと、私の出した練習メニューを常にフルにこなしきりました。どんなに苦しくても1本、1セットたりとも抜いたことはありません。

強くなりたい意志があれば、苦しくても頑張れる。それは当たり前だと思われるかもしれませんが、みなさんはどうですか?果たして真似できますか…。彼女は、故障や体調不良によって、練習メニューを抜くことすら一切ありませんでした。当然、インフルエンザやコロナにもかかることなく、学校を欠席することも一度もありませんでした。

そんなこんなで800mを『2分12秒15』まで伸ばして卒業していくことになるのですが、上述したようなハイレベルの記録をもってして入学してきましたので、、、3年間で伸ばした記録はわずか”10秒”です。この10秒伸ばすことに、どれだけの思いとどれだけの神経を集中して取り組んだのかは少しは伝わるのではないかと思います。

ここにやってきて、田中さんの中学校時代の取り組みをみたら「あぁ甘いな~」そう思った人がほとんどだと思います。何かのヒントにしてみてください。前回の話に繋がりますよね?人が練習を休む、メニューを抜くからといって、サボりなんて思っている場合じゃないはずです。

教え子シリーズ第1弾で田中優衣さんを紹介しましたが、自慢の教え子ですね。そんな彼女を私はずっと応援していきたいと思っています。【三股中:田原】

2月15日(土)、小林総合運動公園内で標記の大会が開催されます。ブログをご覧の皆様方へ少しだけ早くエントリーリストをお見せしましょう。

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2025年もすでに1ヶ月が過ぎ、2月になると3年生は県立推薦入試があったり、2年生は「立志式」や「立志の集い」があったりします。本校では、今週の7日(金)に立志式が行われるので、私はその準備に追われているところです。ちなみに宮崎県では当たり前のように行われている立志式ですが、全国的にみると立志式を行っている学校はあまり多くないそうです。それでは、立志式とは何なのか?

これは、かつて大人になるための通過儀礼として行われていた「元服の儀」からきています。この元服の儀は14歳の立春の時期に行っていたので、中学2年生が立志式をこの時期に行うのです。14歳という年齢は、心や体が大人への変化を遂げる年齢であり、現代では法律上でも扱いが大きく変わる年齢でもあります。この時期に「志を立てる」(将来の夢や目標を立てる)ことは非常に大事なことで、3年生になるための準備としてもこの立志式は大きな意味をもちます。

立志式の中身としては、著名人の講演会があったり、学級の代表者が作文を読んだり、色紙に書いた漢字一文字や四字熟語を紹介したりすると思います。本校では、第2学年62名全員が体育館のステージに立ち、1人1分程度、将来の夢を語ります。自分の将来の夢を声に出し、保護者や学年の友達に聞いてもらうことで、その夢の実現に向けて努力をしようと考えます。また、自分の意見を言ったり人の意見を聴いたりすることで、「なぜ、学ぶのか?」「なぜ、働くのか」など深く考えてもらいたいと思います。そのような考えをすることが部活動にも繋がってきますし、「陸上選手としての目標」にもたどり着くのではないかと私は思います。

立春のこの時期に、2年生だけでなく、1年生や3年生も遠い将来や近い将来について考えてほしいと思います。【飫肥中:溝口】

2025年も早1か月が過ぎました。本当に月日が経つのは早いですね。

ところで本校の3学期始業式、校長先生から「過去は変えられないけど、未来は変えられる。『こんな年にしたい』という強い願い、強い気持ちをもつことが大切で、それが新年の抱負だと思います。」と目標をもつことの重要さについてお話がありました。

強い願い、そして、強い気持ち!まだまだ忘れていませんよね?

冬期練習は順調ですか?グレードアップするための大事な冬期も半分以上が過ぎています。

ところで、みなさん誰の為に、何の為に練習に取り組んでいますか?そりゃ、自分の為、目標を達成する為です。多くの人がそう答えるかと思います。ところが、長らく陸上競技の指導をやっていて、いつの時のチームにもあるあるな事柄を今日は語ります。それは何か?

故障が多くてよく練習を抜ける人。体調が悪い等の理由でよく練習を休む人。種目等の関係で本体の練習から外れる人。これらの人に対して、「ずるい」「さぼり」「逃げた」等の言葉を発したり、感情をもったりする人が必ずいます。でもそんな言葉や感情は必要ですかね?

確かに、中にはきつい練習メニューから逃げる人、自分の苦手なメニューから逃げる人もいます。でも、それは指導者が分かっています(見抜いています)。ですので、みなさんがそういった人達にどうこう思う必要はありません。だって、それらの人達はトレーニングが積み上がらないわけですから、どんどん他と差がついていきます。冒頭に問いかけたように、誰の為に?もう一度確認するとよいですね。自分の目標に向かって、粘り強く突き進んでいけばよいのです。人は人です…。

まとめます。みなさん是非、自分自身の目標達成に対する信念を強くもって、本気の取り組みをしていくことを期待します。人と比較しないこと、人のことを気にしないこと。意識レベルの高い競技者になってほしい!せっかく『陸上競技』と向き合っているのですから….。【三股中:田原】

よく練習中に、先生方から「声をもっと出そう!」「元気を出していこう!」と言われることはありませんか?

私は先日、宮崎にキャンプにきているプロのサッカーチームを見に行きました。2チームを見に行ったのですが、どちらのチームにも共通していることは練習中や試合中、よく声を出し、コミュニケーションをとっていること。一人一人が自分や仲間を鼓舞する姿がありました。プロのサッカー選手でさえもしっかり声を出している。いや、プロだからこそ声を出して、自分の競技と向き合っているのではないかと感じました。

中学生の皆さんは声を出すのを恥ずかしいと思っている人が多いかもしれません。実際に練習会や合宿等に参加したときや、自チームの練習でも「最近はあんまり元気がないな〜」と感じることもあります。やはり強い選手は挨拶や返事、意思表示がしっかりとしていて元気が良いです。ぜひ、練習だけでなく学校生活でもしっかりと声を出して自分自身を盛り上げていってほしいなと思います。陸上ではなく他の競技を見たことで感じたことを皆さんにも伝えたいと思い、今日ここに書いています。次の練習会等が活気あふれるものになることを期待しています。【門川中:吉原】

26日に県女子駅伝が行われました。参加した選手の皆さんお疲れ様でした。加久藤中の生徒も1名、國丸先生からお誘いいただき、西諸連合チームで出場しました。出発前はチームから1人で参加することがとても不安な様子でしたが、次の日の陸上ノートには「楽しんで走れた、色々なことを勉強できた」と前向きな言葉が綴られていました。また、「國丸先生の言葉が刺さりました。それは、声を出すから元気が出る、という言葉です。」と自分なりにその言葉から自分やチームの現状について考えたようでした。今回の大会に参加しなければできなかった学びです。やるか、やらないか、人生には、数え切れない選択の場面があります。これからの選択の積み重ねが未来の自分を作りあげます。より良い未来にするための選択をし続ければきっと成長した自分が未来にいます。迷った時には、ちょっと大変そうな方を選んでみてください。やって後悔はしないはずです。

矢野先生や田原先生が書かれていた年賀状のこと、私もブログで紹介しようと思っていましたが、本当に嬉しいものです。もっと私も指導を頑張らなくては、と新年早々に逆にやる気を貰いました。ありがとうございました☺︎ 陸上の指導で出会えたご縁、心から感謝です。【加久藤中:上別府】

最近、非常に暖かい日が続いています。しかし、例年、この入試の日は寒くなります。どうしてでしょうね。そう、明日から県内にある私立高校の入試がいよいよ始まります。3年生はこの日のために、部活動と並行しながら、学習に一生懸命に取り組んできました。1・2年生のみなさんも、あと2年後、1年後です。毎日の継続した取り組みは言うまでもありませんね。さぁ、3年生、自分の力を信じて頑張ろう!

昨日、今年は会場を旭ヶ丘から木花(屋内走路)に移してスプリント練習会を開催しました。当初の予定よりも参加人数が減ったこともあり、今年は終日一斉指導で行いました。佐藤先生(久峰中)の非常に丁寧で、かつ分かりやすい指導で充実した1日を過ごすことができました。兵庫県の吉良先生から学ばれたきた軸作りを意識したドリルや佐藤先生オリジナルのメニューに参加者のみなさんはみっちりと取り組むことができました。

とにかく言われていたことは、知識、知識、知識…。知識が大事である。トレーニングには意味がある。学校に持ち帰り、どれだけ意識して継続した取り組みができるかが大事。このようなことを1日を通しておっしゃられていました。”流し1本”しかも50mの流し1本でも頭を使いながら、丁寧に走ると…。全然違いましたよね?普段の練習を大事にしていきましょう。

ところで、閉講式で時間をもらいましたので、一昨日話題にしたことを少しだけ語ってみました。参加者の中には、昨日の練習会の段階で前夜にあがったブログ、ここ「風の色」をチェックしている人達が数名いました。

私は尋ねました。「この正月学級担任の先生に年賀状を出した人?」どのくらいの手が挙がったでしょう…。手を挙げたのは1名のみでした。まぁでも、そうだろうなぁと思いつつも、このままじゃいけないなと思いましたね。小林中学校の小河内くんでした。さすがだと思いました。

閉講式後に私は声をかけました。「凄いね、さすがだわ」小河内くん「ありがとうございます」私「何で書いたの?親が声かけてくれた?」小河内くん「いえ、小学校の時から友達と書こうって話して書いています」こんなやりとりができました。彼はハードルを専門にしていますが、絶対標準記録を突破してほしいと思いましたし、応援したい気持ちがぐっと高まりました。四種にも挑戦するのかな?とにかく頑張ってほしいです。

さらに私は尋ねます。「ちなみに顧問の國丸先生にも書いた?」と。すると「はい」と。周囲にいた仲間も、やばい、出していないって感じの反応をしていました(笑)。

結局です、私は閉講式の中でも話しましたが、今やこんなことができて当たり前ではなく、できなくても普通なのです。できないからダメ人間ではない。でも…、できる人間は、確実に他より素晴らしい、そして、様々な場所で生きていける可能性を広げる。こんな話をしました。

いち教育者として、せっかく出会った子ども達を、できるだけ立派な人間に育てていけたらなぁと私は思って生活しています。最後に、我が部員が日誌に書いてきたものと教え子から届いた年賀状を少し紹介します。(ちなみに右側のハガキは他の学校の生徒です)【三股中:田原】

令和7年もスタートして、3週間が過ぎようとしています。都道府県駅伝など全国レベルの大会が開催されています。ところで、みなさんは今年の九州、全国大会がいつどこで行われるかは分かっていますよね。では、みなさんそれに向かっての準備をどれだけ行っていますか!?当然、目標設定シートなどつくっていますよね?もし、つくっていなければ早期につくるべきだと思います。

本校では、次のような目標設定シートを作成しています。ただ、書けばよいものではなく、定期的に見直しをしていかなければ、自分の力にはなっていかないと思います。生徒が作成したものを一部載せておきます。参考にしてみてください。

一部しか載せることができませんでしたが、このようなものを作成していると今、自分が目標に向けてどんな位置にいるのか、どうしていけばよいのかなど、様々な角度から見ることができるのではないでしょうか。時間はあっという間に過ぎていきます。時間は有限です。自分が目指す大会で、目指す記録が出せる準備を今からしておきましょう。結果=準備力だといつも考えています。

目指せ!  鹿児島 九州!  沖縄 全中!  滋賀 全中駅伝!【小林中:國丸】