選手の皆さん、県大会本当にお疲れさまでした!九州大会や全中への切符を手にした選手、惜しくも涙を飲んだ選手、それぞれに思いがあると思います。しかし、結果はどうあれ、ここからがまた新しいスタートです。九州大会、全中を控える選手にとっては、これからの練習がさらに重要になってきます。高いレベルの舞台で戦うためには、今まで以上に質の高い練習が必要です。そして、そうでない選手も、来年に向けて大切な時期。夏休みという貴重な時間をどう使うかで、来シーズンの結果が大きく変わってきます。
そこで改めて伝えたいのが、種目練習での計画性です。普段の練習を思い浮かべてください。アップとドリルを一通り終え、流しを入れるのかは各学校それぞれ。その後、各自種目練習の指示を受けた後。皆さんはどのように動いていますか?
とりあえずスタートの練習で、先にあるコーンまでなんとなく走ってみる。そこに砂場があるからとりあえず走って跳んでみる。手元に砲丸があるから適当に投げてみる…そんな「なんとなく練習」をしていませんか?
でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。九州大会や全中を目指す選手も、来年こそはと思っている選手も、みんなに明確な目標があるはずです。その目標に向けて、今日の練習では何をすべきなのか、考えてから始めていますか?短距離なら、スタートを重点的にやりたいのか、後半の粘りを鍛えたいのか。跳躍なら、助走のスピードアップなのか、踏切のタイミングなのか。投擲なら、立ち投げでフォーム確認なのか、ターンの練習なのか。
その日の目的が決まったら、次はメニューです。ドリルを何種類、何分くらいでやって、メインの練習では何メートルを何本、どんな強度で走る(跳ぶ、投げる)のか。全体の流れとイメージを頭に描いてから始める。これができるかどうかで、同じ練習時間でも得られるものが全然違ってきます。そして、この習慣がついていない選手は、大事な試合のアップでも行き当たりばったりになってしまうんです。
九州大会や全中という大舞台では、アップから本番まで全てが勝負です。普段から計画的に練習している選手と、なんとなく練習している選手では、その差は歴然と現れます。「そんなこと面倒くさい」と思うかもしれません。でも、本当に上のレベルを目指すなら、この「考える習慣」は絶対に必要です。
夏休みで時間に余裕があるこの時期だからこそ、練習前の5分間、今日やることを整理する時間を作ってください。ノートでも日誌でも何でもいいので、書き出してみる。計画性のない練習からは、計画性のない結果しか生まれません。でも、しっかり考え抜いた練習は、必ず皆さんを次のステージに押し上げてくれます。暑い夏、まだまだ続きますが、みなさんの更なる躍進を期待します。【三股中:今村】