みなさんはトレーニングに縄跳びを活用していますか?ジャンプ系のトレーニングとして、自主練で手軽に活用できるし、学校生活でも隙間の時間で行うことが可能です。私も指導の中で、縄跳びを取り入れたり、話をしたりは波があるのですが、最近我がチームでは再び”縄跳”とりわけ「三重跳び」を話題にしています。
私は、初任から3年間女子バレーボールの世界にいました。その当時取り組んでいたことの1つが縄跳びです。三重跳びができることと、1000mを3分台で走ることをレギュラーでコートに立つ為の条件としていました。週に1回1000mT・Tを行っていましたね。今回は1000mの話はおいておきます(笑)。
縄跳び指導をする時は、私自身の話をするのですが、三重跳びは小6で前が31回、後ろが12回です。まぁまぁ頑張っていたのではないかと思っています。特に後ろ三重は、たくさんの教え子達と出会ってきましたが、ほぼ挑戦したこともない様子がほとんどです。ちなみに4重跳びのベストは5回です。もちろん前です。これは、教員3年目くらいに野球部の生徒と一緒に張り合う中で記録した数字です。
私自身、縄跳びは大好きでしたし、まぁ、何度も何度もチャレンジした小学校時代です。小1、小2で二重跳びやはやぶさなどビュンビュンやっていました。ミミズ腫れを、太ももはもちろん、顔面にも作りながら…。とにかく友達と競いながらやっていましたね~。下が土よりアスファルト、アスファルトより板。時には、許可をもらい視聴覚室で記録に挑んでいました。業間は、土間(アスファルト)で寸暇を惜しんで練習しましたね。よって、前脛骨筋がよく痛くなっていました。
さて、前置きが長くなりましたが、大宮中1年目に衝撃の教え子と出会います。教え子と言っても、中3のラストイヤー1年間だけだったのですが、今回は長尾正宗くんを紹介します。上述したように縄跳びは、最高のトレーニングですので、大宮中赴任後も取り入れようとしました。すると、さすが大宮中(甲斐義教先生から引き継いだチームでした)です。既に取り組んでいました。
そこで長尾君の技に驚きが…。三重跳びどころか4重跳びを10回平気でやるではありませんか。グラウンドでです。さっきも触れましたが、土ってなかなか反発がもらえないので苦しいのです。私のベスト5回は、実は体育館です。化け物だと思いました。3重跳びは、グラウンドで簡単に20回以上跳んでいました。凄く安定したバネだったなあと今振り返ると思います。
彼は400mを専門にしていましたが、その夏全中で見事入賞を果たしましたし、九州大会は優勝しました。ま、そういうことなのですよね。かなり三重跳びって、よい目安になると思います。ただ、縄跳びもスキルが必要ですので、前跳びで基本的なフォームを徹底しないと簡単にはいかないです。
最近の子達は、二重跳びができないと・・・。前跳びを見れば、だいたいセンスも分かります。ただただ跳び慣れていないなぁと感じます。最近はまた、チームでも話をし始めていると述べましたが、膝の状態が悪く自分が跳べないのが悔しいです。
そうです、長尾君の話に戻ると、彼は短距離専門でしたが、3kmを走れば9分台で走っていました。長距離選手にとって3000m9分台って1つの目安になる数字じゃないかと思います。短距離選手でも走れるのですね。僕は、私は短距離だから、長距離は苦手だからで取り組まないのはよくないですね。遅くてもよいのです。トレーニングですので、しっかり取り組むことが大切です。特にこの冬場は…。
そんなこんなの長尾くんですので、筑波大学に進学し、その先のことははっきり記憶していないのですが、一時期縄跳び業界の国際的なレベルで活躍していました。やっぱそうなるよね~っと思ったことを思い出します(笑)。
是非、みなさん三重跳びに取り組んでみてください。そして、次の練習会等で報告、披露ください。楽しみにしています。統計的に競技力に繋がっていくことは間違いありません。縄跳びが苦手な人は、軸が作れていませんし、縄を回すのに腕が回ります。機会があれば、縄跳び指導はある程度できると思っています。声をかけてください。【三股中:田原】