投擲選手に必要となるものは、「パワー」です。その「パワー」を出すためには「パワー=力×スピード」が必要となります。一人一人が持っている力にスピード(速さ)を加えることでパワーが生み出されます。

そこで、今回の2日間の練習会では、「スピード」をテーマにして、グライド投法の練習に取り組みました。今回のテーマ「スピード」では、①グライド動作のスピード、②砲丸が手から離れたときのスピード(砲丸をどれだけ加速させることができるか)の大きく分けて2つを意識するための練習をしました。

砲丸を投げるサークルの直径は、2.135mと決まっており、その決まった大きさのサークルの中から砲丸を投げなければなりません。例えば、身長が190cm以上ある選手でも、身長が190cm以下の選手でも、同じ大きさの約2mのサークルから砲丸を投げなければなりません。その決められた大きさの中で、どれだけグライド動作を速く行い、砲丸をリリースするまでに加速させることができるかによって、砲丸が飛んでいく距離が変わってくると思います。

今回の練習で行った、ドリルや意識するポイントを反復してこの冬季の中で練習を行ってみてください。もちろん、それぞれの顧問の先生から指導していただいている内容も大切ですが、そこにプラス1として、今回学んだことを取り入れてほしいと思います。今回参加された選手の皆さんが、次に会う時までに1つでも多くのことが成長・進化していることを楽しみにしています。【須木中:甲斐】

今回は股関節を使う練習を中心に行いました。ハードルドリルではフレキハードルではなく昔の白いハードルを使いました。引っ掛けたら痛いし、ケガの可能性もあるのですが、しっかり脚を回して股関節を使うことを重視しました。

普段の練習ではフレキハードルや黄色い低いハードルを使って練習している学校が多いはずです。集中して取り組んでいますか?ぶつけても痛くない、簡単にクリアできる。正しい動きを意識できていますか?時代は進化し、より安全により快適に練習できる工夫がなされていますが、それに甘えることなく自分を追い込んでいきましょう!本郷中時代に白のハードルでハードルジャンプをさせていたことを思い出しました。今では絶対にさせません!!

今回参加してくれた25名がさらに成長して会えることを楽しみにしています。次の日から修学旅行だった生徒は筋肉痛で京都やUSJをまわってるのかな?【大淀中:河野】

今年度のチーム走高跳、大変、雰囲気が良いと感じました。様々な学校から集い、お互い初めましての選手同士もいたと思いますが、アップやミーティングでの声出しや、教え合い、指導者へ積極的にアドバイスを求めるなど、主体的に練習に取り組もうとする選手が多くいたように感じます。だからこそ、練習会初日の大雨の中でも、私自身もやる気に満ち溢れていました。

練習会でも学校の授業でも、なんでもそうですが、指導者のやる気スイッチを入れることができれば、自分自身の成長確率は格段に上がるのではないかと思います。もちろん、指導者側も頑張るのは当たり前ですが、そこに選手のエネルギーが加われば、練習の質は更に高まります。そんなことを身をもって感じることができた練習会でした。

時には、跳べずに悩んだり、涙したり、本気で取り組んでいる様子が、この2日間で伝わりました。走高跳は、跳躍する上で、感覚的な側面と技術的な側面があり、特に、技術的な側面に関しては、細かい動きも多く、更には、非日常的な動き(普段あまりしないような動き)もあります。例えば、後傾であったり、内傾であったり、バーに向かって真っ直ぐ向かって助走するのではなく、途中から曲がって、バー手前で踵から入る踏切をしたり、バーを越える際に体を反らしたり、、、と、ここでは書ききれないほどです。

だからこそ、記録を伸ばしたいのであれば、勉強が大事。是非、次の練習会までに、走高跳の知識を蓄えておいてください。皆さんと積極的に対話をしながら、更に良い雰囲気で練習できることを楽しみにしています。【大宮中:長田】