投擲選手に必要となるものは、「パワー」です。その「パワー」を出すためには「パワー=力×スピード」が必要となります。一人一人が持っている力にスピード(速さ)を加えることでパワーが生み出されます。
そこで、今回の2日間の練習会では、「スピード」をテーマにして、グライド投法の練習に取り組みました。今回のテーマ「スピード」では、①グライド動作のスピード、②砲丸が手から離れたときのスピード(砲丸をどれだけ加速させることができるか)の大きく分けて2つを意識するための練習をしました。
砲丸を投げるサークルの直径は、2.135mと決まっており、その決まった大きさのサークルの中から砲丸を投げなければなりません。例えば、身長が190cm以上ある選手でも、身長が190cm以下の選手でも、同じ大きさの約2mのサークルから砲丸を投げなければなりません。その決められた大きさの中で、どれだけグライド動作を速く行い、砲丸をリリースするまでに加速させることができるかによって、砲丸が飛んでいく距離が変わってくると思います。
今回の練習で行った、ドリルや意識するポイントを反復してこの冬季の中で練習を行ってみてください。もちろん、それぞれの顧問の先生から指導していただいている内容も大切ですが、そこにプラス1として、今回学んだことを取り入れてほしいと思います。今回参加された選手の皆さんが、次に会う時までに1つでも多くのことが成長・進化していることを楽しみにしています。【須木中:甲斐】