まもなく卒業、進級ですが・・・「立つ鳥あとを濁さず」ということわざを知っていますか。簡単に言うと、使った場所はきれいにしてから帰ろう、自分がいなくなったあとも、周りの人が気持ちよく使えるようにしようということです。つまり、このことわざは、最後まできちんと行動できる人になろうという教えです。移動教室で誰もいない教室、靴箱を見ると、納得することが多くあります。去ったあとにその人が見えるのです。どんな行動をしていたのかは、残された環境を見れば分かるからです。
例えば、学校でこんなことはできていますか?
・席を離れるときに机に椅子をきれいに入れる
・靴箱の履き物をそろえて入れる
・机の上の消しゴムのくずを集めて捨てる
・着替えをきれいにたたむ
・トイレのスリッパをそろえる
こうした小さな行動は、誰でもできることです。でも、続けてできる人は意外と少ないのかもしれません。
陸上競技は、自分との戦いのスポーツです。記録を伸ばすためには、練習だけでなく日頃の心の姿勢も大切です。きっと、みなさんも気づいているはずです。特別なことでなく、自分のいた場所を整えることなら、今すぐ始められます。環境を整えることは、自分の心を整えることにつながります。ぐんぐん記録を伸ばす選手は、普段の行動もどんどん美しくなっていく。そんな選手を目指して、今日から「立つ鳥あとを濁さず」を大切にしてみてください。
そして、きれいに整っている場所には、必ず誰かの気づかいや努力があります。その環境に感謝する気持ちも忘れないでほしいと思います。 【宮崎西中:大坪】
立つ鳥あとを濁さず
2番目の人
みなさんに、今日は少しだけ考えてほしいことがあります。それは、「2番目の人」 についてです。
世の中では、よく「1番の人」がすごいと言われます。大会で優勝した人、最初に何かに挑戦した人、最初に成功した人。確かに、それはとても立派なことです。
でも私は、学校生活を見ていて、本当に大事な人は、2番目の人ではないかと思うことがよくあります。
例えば、体育館や教室で荷物を置くときのことです。
最初の1人が荷物を置きます。その置き方は、人によってきれいなこともあれば、少しばらばらなこともあるでしょう。
ここで、2番目の人がどうするか。
もし、「まあいいや」と思って適当に置いたら、その後の人たちも、きっと同じように置いていきます。すると、あっという間にその場所は散らかってしまいます。
でも、もし2番目の人が、「少し整えて置こう」そう思って荷物を並べたらどうでしょう。
3番目の人は、その様子を見てこう思います。「ここは、きれいに置く場所なんだな。」
4番目の人も、5番目の人も、自然とそろえて置くようになります。
つまり、その場の空気をつくっているのは、実は2番目の人なんです。
これは学校のいろいろな場面で同じです。
掃除のとき・・・給食の準備のとき・・・並ぶとき・・・スリッパを置くとき・・・。
誰かが完璧に始めるのを待つ必要はありません。
2番目の人が少し整えるだけで、その場は変わります。
そして、このことは大人になってからも同じです。
社会の中で、本当に周りをよくしていく人は、大きな声で指示を出す人だけではありません。
誰かのあとに続いたときに「少し整えて、次の人に渡す人」。そういう人が、周りを変えていきます。
だから私は、みなさんにこう思ってほしいのです。
必ずしも、1番にならなくていい。でも、もし誰かのあとに続くときは、「2番目の人として、場をよくする人」そんな人になってほしい。
世の中を静かに良くしているのは、目立つ1番の人だけではありません。
2番目の人、3番目の人の小さな行動が、その場所の文化をつくっていきます。
そして私は、みなさんの学校に、そんな「2番目の人」がたくさん増えたら、きっと今よりもっと素敵な学校になると思っています。
みなさんは、どんな 2番目の人 になりますか。【姫城中:安在】
これまでの学びが今日この日に・・・
県立高校一般入試が終わりました。受検された3年生のみなさん、ようやく終わりましたね。本当によく頑張りました!
3年生のみなさんは今日この日に向けて、勉強やスポーツだけではなく、自分自身の成長を願って様々なことにチャレンジしてきたことだと思います。しかし、その裏には指導者の先生方や保護者の方の支えがあったこと、そして、その支えの中にたくさんの学びがあったことはいうまでもありません。
昨日の宮崎日日新聞「若い目(NIE 教育に新聞を)」を見ましたか?そこには、陸上競技をとおして学んだこと、顧問の先生や保護者の方への感謝、そして何より、陸上競技をとおして自分自身がびっくりするぐらいに成長したことが書かれていました。
その生徒の顧問の先生から聞きましたが、この生徒、実は今年のブログにも登場していたとのこと。自分の想いをまっすぐに年賀状へ込めていた、素敵な心の持ち主です。高校入学後も陸上競技を続けるのかな?一段と成長した本人にまた会いたいですね。
過去の学級掲示より

2枚の写真は、20年前から使っている学級掲示物です。学級担任をしていた時に必ず教室の前に掲げていました。右の写真が学級目標です。中学校での目標は夢実現です。それを1年では「夢を見て」、2年では「夢を追いかけ」、3年では「夢を食う」と段階を追って成長するようにと使っていました。これって陸上の目標設定でも同じことがいえると思います。
4月から新2年生、新3年生に各学校の陸上選手のみなさん。夢を追いかける、夢を食うときがきました。頑張っていきましょう!
それと一緒に下の言葉も学級の前面に貼っていました。私は常々、学級の生徒たちに伝えていたのがチーム力です。学級の中で一人でも向上心がなかったり、意識の低い生徒がいると学級はうまく機能しません。中学生は楽を選びがちです。簡単に流されてしまいます。だからこそ学級づくりで生徒一人一人の意識を変えなければいけません。そのために言葉を大切にしています。私が心に響いた言葉をタイミングよく共有してきました。

これは、陸上のチームをつくる時でも同じことが言えます。みなさんは、この【一秒のことば】を読んで何を感じますか?【小林中:國丸】
最近のマラソンは面白い!
今年の大阪マラソンと東京マラソンの共通点は何だか分かりますよね?それは、レース序盤からペースメーカーを置き去りにする独走態勢が、終盤まで続いたことです。大阪マラソンの吉田響選手(サンベルクス)、東京マラソンの橋本龍一選手(プレス工業)による「攻めの走り」には、心底驚かされました。日本記録を大幅に更新する2時間3分台が出るのではないかと、私自身もワクワクしながらテレビに見入っていました。結果として、終盤に失速はしたものの、世界との差を埋めようと果敢に挑んだ姿は、多くの人に勇気を与えたはずです。
マラソンには「30kmの壁」という言葉があります。私自身も経験がありますが、30kmを過ぎると本当に体が動かなくなります。そのため、これまでは「前半は集団の中で体力を温存し、後半の失速を抑えること」がマラソンの常識とされてきました。事実、1999年に2時間6分57秒の日本記録を樹立した犬伏孝行選手(大塚製薬)から昨年12月に2時間4分55秒の日本記録を樹立した大迫傑選手(LI-NING)までに日本記録が8回更新されています。その中で、ネガティブスプリット(後半の方がラップタイムが速い)で日本記録を更新したのが5回。後半のペースダウンを最小限にとどめた選手、あるいは少しでもペースアップした選手が日本新記録を出すというのは、「マラソンの常識」に当てはまります。しかし、1999年には世界記録と日本記録の差は1分程度でしたが、今は4分もあります。従来の「常識」を守っているだけでは、この差は埋まりません。だからこそ、吉田選手や橋本選手のような走りが重要なのです。高い強度で押し切るレースを経験し続けることで、いずれハイペースのまま最後まで走り切れる体と精神が作られていきます。昔のように日本選手がマラソンで世界と戦える日がきてほしいですね。
このことは、宮崎県の中学生ランナーにも同じことが言えるのではないでしょうか。最近の県大会レベルの長距離レースでは、前半から一人で飛び出すような積極的な展開を久しく見ていません。
今年は全中での3000mが最後になります。ぜひ、宮崎県から参加標準記録突破する選手が複数出ることを期待しています。そのためにも、吉田選手や橋本選手のような「攻めの走り」が不可欠です。練習から「攻め」を意識することで、本番でも迷わず一歩踏み出せるようになります。世界を目指す一流ランナーに続き、皆さんも自分の限界を突破してください。応援しています!【椎葉中:溝口】
きまりって、、、
昨日、道徳の授業できまりについて考えました。みなさんのチームには暗黙のルールやきまりって存在しますか?授業をしながら、あるルールを思い出しました。前任校に赴任してしばらく経った時でした。もちろん陸上部の話です。1年生はくるぶし丈のソックスを履いてはいけない…。ん?何だそれ?そう思いましたが、上級生に対して指導。しかし、説明がつかないルールは・・・。その後、そのルールはなくなりました。
授業の中で問いかけました。じゃあ、部活動で1年生(下級生)が道具を運ぶみたいなルールってない?あ~、あるある。こんな空気感が一気に漂いました。これは暗黙なのか、意図的なのか分かりませんが多くのチームで存在するルールなのかもしれませんね。
そこで、私は話をしました。先生のチームでは、そんなルールは一切認めないと。むしろ上級生が動きなさい。そして後ろ姿で後輩を育てなさい。こんなスタンスでチームを作っていくことを話しました。1年生だし、それが当たり前だと思っていた人も少なくないような反応でした。
もちろん、指導者の考え方もあるでしょうし、ひょっとしたら暗黙のルールになっているチームもあるかもしれませんね。上級生だから偉い?自分達もそうしてきたから先輩になったら威張る?私は、違うと思いますね。人間性、人間力って私も頻繁に口にするワードです。昨日は三浦先生も訴えていました。
先輩だから道具も運ばない、偉そうに命令する。実力(競技力)があるから、周囲(後輩だけでなく同輩も含め)に上から目線で言葉を発する。それはどうなんでしょうね。人間性が高まっている選手と言えるのでしょうか。
昨日もそうでしたが、練習終了後片付けの時です。強くなりたい人は、道具を持てるだけもってさっさと運べばよい!道具すら運ばない人は強くはなれないので~。そんな言葉を発したところです。みなさんのチームはどうですか?毎回、同じ人がたくさんの荷物を運んでいませんか?毎回、何も運ばない人って同じ人じゃないですか?軽い道具ばかり運ぶ人もいますよね…。
さて、タイトルは「きまりって…」でした。みなさんの学校の校則は今、どうなっていますか?校則については、見直しが求められるようになって久しいですが、果たしてきまりが全部なくなったらどうなるのでしょうね。意味のあるきまりなのか、意味のないきまりなのか。色々なことを考える必要がありそうですね…。【三股中:田原】
結局、最後は人間性
冬季練習も終盤。いよいよシーズンが見えてきましたね。ここで、もう一度立ち返り。皆さんは強くなるには、何が必要だと思いますか?
練習量?技術?体力?環境? 私は結局、「最後は人間性」だと思います。先のブログで挙げられていた今村先生とも被るところがあります。
ここで言う人間性は、根性論や精神論ではありません。競技力の土台となるものです。
たとえば、
・時間を守る、準備を整える
・道具や用具を大切にする
・挨拶や返事ができる
・仲間や支えてくれる人への感謝が言える
・失敗のあとに切り替えて次の行動を選べる
・人のせいにせず、自分の改善点を探せる
こうした「当たり前」を、当たり前に積み重ねられる選手ほど、試合当日も崩れません。陸上は一発勝負に見えて、勝負を決めるのは当日までの毎日です。
当日に強い人は、特別なことをしているのではなく、普段の当たり前が崩れないのです。そういう姿が見えると、こちらも思わず教えたくなります。そして、そういう子は結果も気になります。声もかけたくなります。その子の良さを他の指導者にも伝えたくなります。そうやって共有されていくと、自然と、より多くの人に注目されるようになります。
記録や順位は大切です。だからこそ、その土台となる人間性を高めること。人間性が行動を変え、行動が周囲を動かし、その積み重ねが強さになります。「結局、最後は人間性」なんです。
ちなみに、先日のクイズ「いつ雲海ができるのか?」その答えは、前日が雨。朝の時間。気温差が10℃以上と大きい、という3つの条件が揃ったときです!【高千穂中:三浦】
襷をつなぐ
先々週に新人駅伝大会、先週に天下一駅伝大会が行われました。タイムが伸びている選手も多く、冬季トレーニングを多くの選手がコツコツと真面目に取り組んできた様子が伺えました。
西都児湯地区は、ほとんどの学校が単独で駅伝チームが編成できない状況にあります。そこを、「どうにかして選手たちに駅伝の襷をつなぐという経験を味わってもらいたい」と、高鍋陸上の小寺コーチを中心として、各チームの指導者で声をかけあって、参加に至ることができました。
今回の大会の様子を見ていて、この襷が今季だけのものではなく、同じ高校に進学して、また襷をつなぐことができたら素敵だなと、しみじみ思ったところでした。
地域でつないだこの襷が、これからも色々な形で受け継がれていくことを期待しています。【高鍋東中:友重】
偉人の教えより 「啓発録」(橋本佐内)
下の教えは、激動の江戸時代に生きた幕末の志士、橋本左内の教えです。これら五つの項目は、現代の私たちにもそのまま当てはまるものであり、私たちの気持ちを奮い立たせてくれます。佐賀九州中学陸上、山口全中陸上を目指すみなさんも、今の自分を見つめ直し、強い意志をもって前進してください。
一、去稚心「稚心を去る」
自分とその運命を変えようと思うなら、結局、自分の手で何とかする以外に方法はない。その第一歩は「稚心」、つまり「子供っぽい心」を捨て去ることである。
二、振気「気を振う」
負けてたまるか、くじけてなるものかという負けじ魂こそがふる人を変えるエネルギーになる。常にそうした心を持ち、緊張をゆるめず油断のないようにしなければいけない。
三、立志「志を立てる」
夢や目標を持て。自分の心の向かうところをしっかりと決め、一度決心したからには、その方向を目指して絶えず努力するべきである。
四、勉学「学を勉める」
学問を学ぶことは大切である。そして、それを世の中のたつとめに正しく生かすこともまた大切である。
五、択交友「交友を択ぶ」
互いに切磋琢磨できる良き友を選ぶこと。自分を高めてくえられ、心から尊敬でき、何かあった時に、真剣に心配してくれる友達こそ、何よりも大切にするべきである。【小林中:國丸】
終わりを大切に
1年が早く感じますね。もう、それぞれの学年が終わりに差し掛かり、先輩になったり、最高学年になったり、進学したりする準備に差し掛かっているのではないでしょうか?
さて、年度の終わりが近づく時期は、気持ちが揺れやすい時期でもあります。進路、勉強、人間関係など、いろいろなことが重なりやすく、疲れもたまりやすいです。だからこそ私は、「最後までいい形で終えること」がとても大切だと思っています。
最初は、頑張れますし、やる気もあります。でも、時間がたつと変わってきます。疲れが出たり、慣れが出たり、思うようにいかないことも増えます。それが結果として、少しずつ雑になったり、少しずつ適当になったりしてしまうことがあります。
そして最後に、「なんとなく微妙な終わり方だったな」と感じることがあります。私は、それが一番もったいないと思っています。
最後の印象は強いです。最後の空気は残ります。そして最後の姿は、周りの記憶にも、自分の記憶にも残ります。
ここで言いたいのは、ずっと気合いを入れ続けろということではありません。完璧に頑張れということでもありません。
うまくいかない日があるのは普通です。大切なのは、そういう日でも崩れすぎないことだと思います。
最後に必要なのは、才能や根性ではありません。大切なのは、「誠実さ」です。あいさつをする、時間を守る、人の話を最後まで聞く、困っている人に気づく、余計な一言で誰かを傷つけない、、、。
こういう当たり前を大切にできる人は、最後に強いです。
残りの時間を、いい形で終えるために使っていきましょう。そして、この姿勢を学校で、学級で、部活で、家庭で、生かしていきましょう。【三股中:今村】